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ベトナムの朝はスクーターの爆音と市場の生臭い匂いで始まる。

実業家さんは、午後にならないと都合がつかないという。
まあ「実業」してるわけだからね。
こちらも午前中は好きなことをしていることにしましょう。

ではハイフォンで午前中だけ時間を潰すにはどうしたらいいか?
ベトナム国鉄のページを調べてみる。

海防ハイフォン駅を9:05に出発するLP6列車は、海陽ハイズォン駅に10:05に到着する。
そして1時間とおかず河内ハノイから来るLP6列車が10:53に海防に向けて出発する。これは12:00に海防ハイフォンに到着する。

午前中の時間の潰し方としてまたとない手段となる。
さて、では行きましょう。

ホテルを出ると車𣛠xe máy(バイク)の爆音が立ち込める。
いつものベトナムの音風景である。
決死モデル:トルソーさんアハメス

そして駅方向に、街路樹のある通りを南下していく。
ベトナムでも青汁なんて売っているらしい。
それもクリントン元大統領が飲んでいるような広告を出している。
肖像権とか全然気にしてなさそうなのがベトナムらしい大らかさである。

そして駅前には巨大な家電製品店が出来ている。
その隣には、まるで屋台のような店で洗濯機や扇風機を売っている。
これまたベトナムらしいというか・・・

さて、海防ハイフォン駅に到着しましたと。
海陽ハイズォンまでは4万5千ドンとなる。

待ち客は結構いる。
バスよりはるかに本数の少ない鉄道であるが、運賃の安さはこれ以上ない魅力であるらしい。

しばらくすると改札が始まる。
基本的に切符は感熱紙の薄っぺらいものなので、コレクションとしての保存性はないと言ってよい。

1日4往復のこの路線の河内ハノイ行きの2本目は8両編成で、そのうち1両だけが𡎢𠠊Ngồi cứng(2等車)で、後の7両は𡎢𣟮調和Ngồi mềm điều hòaとなる。
決死モデル:チームWB嵐山

このことを以っても、ベトナムの経済成長の程が分かろうというもの。

列車は定時に海防を出発し、河内ハノイ龍辺ロンビエン)へと向かう。

ところで、海防ハイフォン駅の売店で買ったウーロン茶であるが、飲んでみると甘い。
というかこれはレモンティーか?
パッケージには「SỐ 1 NHẬT BẢN」(数1日本)つまり日本で一番と書いてある。
しかしこんなお茶日本では見たことがない。

いずれにしろ「日本ブランド」が通用しているというのはいいことなのかな・・・
ちなみに𡎢𠠊Ngồi cứng(2等車)だと3万5千ドン。

並走する道路には、海運コンテナを積んだトラックがバンバン走っている。
海防はベトナム最大の貿易港でもある。
本来なら、この部分は鉄道が担っていないといけないはずのところである。
一応、各駅に貨車が転がっているあたり、日本よりは鉄道貨物輸送は盛んのようであるが、シェアとしては微々たるものなのだろう。

そして海陽ハイズォンに到着。
結構な客の流動がある。
駅舎は中途半端に近代的で、目の子では1970年代に建てられたと思しきものだった。
ベトナムの戦火で壊されたものが建て直されたのだろうか。
それでも清掃は行き届いていた。

駅の前ではベトナムではほとんど見ないトゥクトゥクが停まっていた。
ただし客用にしていそうな形跡はなく、貨物用に使っているようだった。

さて・・・海陽ハイズォン省の中心地海陽ハイズォン、人口40万人。
来たはいいが特に何をやりたいわけでもない。何より時間がそれほどあるわけでもない。

駅前には「BEN XE KHACH HAI DUONG」と大書したバスターミナルがある。
いかにもベトナム戦争期や包給バオカップ期も乗り越えたという風格の建物である。

ターミナルからはハノイ行きのバスや市内バスが引っ切り無しに出て行く。
鉄道よりバスが主流になっているのは明白だった。

さて、あとはもう海防ハイフォンに戻りましょう。

10時53分に海防ハイフォン行きが来る。
列車交換をやるわけではないので、駅舎に一番近い1番線に到着する。
つまりは「一線スルー」になっているということ。

車内では、ベトナム国鉄の制服を着た女性車掌が車内販売をやっている。
もっとも、JR東日本だって湘南新宿ラインなどのグリーン車でアテンダントが車内販売だってやるので、そういう意味ではさして珍しいものでもないのかもしれない。
決死モデル:チームY間宮

そして正午、海防ハイフォン駅に到着。

件の実業家さんに連絡してみると、「ちょっと遅れそうだ」という。
とりあえずATMで金をおろして、駅に近いカフェで休むことにしますか・・・

ところで、そのカフェのあるビルには日本食レストランがあり、その名も「くうかい」という。
おそらくこの駄洒落は日本人のセンスだろう。
決死モデル:チームR真夜

さて、咖啡𪓇ブラックコーヒーでも飲みながら待つことにしましょう。
広島に行った時の日記など、溜めているブログもある。

・・・と、実業家さんから連絡が入ってきた。
「少し遅れる」と。
こちらとしては、調和Điều hòaの効いた室内でブログを付けているだけなので、委細構わぬ、だ。

そのうち、外はスコールになりだした。
亜熱帯だけに物凄い勢いで降っている。
決死モデル:チームPユウリ

日本の気象庁のHPでも、静止衛星の画像であればベトナムは見れるはず。
どうやら、夕立のようになっているようだった。

ところで、実業家さんは来ないのだろうか。
そのうちに連絡が来て「ちょっと台湾からのお客様が家族に挨拶をしたいと言っています」などと言っている。
・・・まあビジネスだもんね。仕方ないね。

結局、実業家さんと会うことができたのは実に18時を過ぎてからだった。

そして向こうは、
「かえり食べましょう」という。
「かえり? ホテルへの帰りに何か食べるということ? 何を食べるんですか?」
「かえりです」

嫌な予感がする。
本能的に理解を拒んでいると言っていいかもしれない。

「もしかしてカエルですか?」
「そうです。かえるです」
「えーーーー!?」
「カエルは好きではありませんか」
「普通の日本人は食べません」
「まあ鶏肉もシーフードもありますから行きましょう」

結局、一族郎党10人以上で行くことになった。
東南アジアでは、タイでもフィリピンでも似たような感じであるという。

果たして行ってみると、店内はなかなかオサレな作りで、チェーン店のようでもある。
事実、柴棍サイゴンに本社のあるチェーン店のようで、ベトナムの各所に店舗を展開しているようである。

店名の「Ếch xanh」はチュノムだと「螠𩇢」で、学名は「Odorrana livida」と言い、東南アジア独特のカエルなのだという。

壁にはカエルのキャラクターがおいしそうにナイフとフォークを握っている絵が描いてある。
日本でも豚や牛のキャラクターがそのようにしているように。

いやしかし、こんなに普通にカエルが出てくるとはね・・・
そうこうしていると、カエルの皮を揚げたというものが出てきた。

パリピな夜は食用蛙と共に過ぎる。

実業家さんの一族は結構人使いが荒い。
結局、一族の写真を撮るシャッター係をやらされるなど、何のために来たのかと痛くなるような光景もあった。

あげくの果てには「もう遅いから解散しましょう」と言って、明らかに実業家さんの家の反対方向の、カフェや飲み屋の多い地域へと向かっていく。
そこまでして一族郎党でパリピしたいか。

いくらベトナム語が分からないからと言って、旅行早々村八分みたいなマネ晒しやがって・・・

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