正月に引き続き、またぞろ八潮秘宝館を開催するというので、一も二もなく行ってみることにしたい。
今回は「第二次世界大戦」ならぬ「第二次人形大戦」がテーマであるという。
本日のスナック秘宝館出張営業、まだ若干余裕があります。当日の予約も可能です。おやまゆりか嬢のギターの流しもあります。 https://t.co/65WcyKS7J9
— 兵頭喜貴@八潮秘宝館 (@840HI4KAN) 2019年3月22日
してみればこちらとしても、傷痍軍人コスで臨むこととしたい。
ということで、誰に出てもらうか・・・
基本、八潮秘宝館での仕事は上位メンが充当されている。
これまで八潮秘宝館仕事に出たことが無いのはチームTではないだろうか。
ということで、今回は初代マン出身のフジアキに出てもらうことにしたい。
基本的に、八潮駅から八潮秘宝館に行くには、松05系統の松戸行きか、金61系統の金町行きに乗ることになる。
そして「潮止橋南」から10分程度歩くことになる。
しかし、今日はそれらの系統より、八潮市コミュニティバスの古新田中央行きが最も早く出るというのだ。
古新田中央行きであれば、八潮秘宝館まで歩いて1分であるが、余りに本数が少ないので期待はしていない。
しかし。今回はこれが一番近い時間というのは何やら運命的なものすら感じる。
ということで日野リエッセの中の人となる。
コミュニティバスのような小規模なバスは、日野のリエッセやポンチョが充てられることが多い。
という事で秘宝館へ。
今回はなぜかいつものガレージに幕が掛かっている。
いつものように呼び鈴代わりに携帯電話を掛け、館主兵頭氏に中に招じ入れられる。
何でも、自分が今日初めての客らしい。
日曜であればもう少し他にも人がいそうな所、クライマックスは土曜日である昨日だったようである。
何でも、「スナック秘宝館」の電コさんという方がママになって秘宝館内で飲み屋をしたのだそうな。
それで限界まで人が来て、泊りが3人出たのだという。
それはまた楽しそうな事で・・・
さて、ガレージの中であるが、最近の例に漏れず飲み部屋となっている。
ただし鍋はない。
「いやー、マカマカさんにもおでん食べてほしかったんですけどねー、昨日で全部なくなっちゃったんです」
昨日はよほど盛況だったらしい。
ただし、前沢牛(岩手県)のうまい棒など、乾き物はふんだんにある。
ところで「閉運ダメ人間クジ」というのがある。
何やら古い雑誌やアイドルグッズやDVDなどが置いてある。
どれもこれも、欲しいか・・・ と言えば微妙である。
とりあえず、100円払って尿瓶から籤を引く。
もう尿瓶というのが八潮秘宝館である。
果たして、1等が当たってしまった。
1等はイエローキャブ(佐藤江梨子とか小池栄子とか)の鏡。
ちなみに、特等もあってそれはマンゴーの缶詰1kg。
ちょっとこれはもらってもな・・・
さて、2階に招じ入れられる。
金正恩お抱えのモランボン楽団をBGMに、ミリタリーの世界が広がる。
随分子供向けのミリタリー服があるものである。
「これはですね、アメリカじゃホームパーティーが盛んで、親が軍人さんの家の子供にもパーティーで軍服を着せたいという需要があって売られてるんです」
そうかー。アメリカじゃ軍人さんは「ステイタス」か。
一見、アメリカにも「戦場にかける橋」とか「プラトーン」みたいな反戦映画も無くはないが、しかしアメリカで愛国心を主張するとすればやはりそれは軍歴だったり軍功だったりする。
むしろ、四方を海に囲まれて侵略したりされたりのリスクが他国に比べ非常に少ない日本の平和観の方が世界的には例外なのだろう。
・・・って、いや、八潮秘宝館はそういうことを考える場所じゃないから。
軍服は米軍以外にも、ソ連軍や中国人民解放軍のものもある。
ソ連海軍の軍服を着た子は人形みたいにかわいい。いや人形だけど。
さて、秘宝館の奥にはそれこそ「南極1号」かと思うような古式ゆかしいラブドール ――それこそ「ダッチワイフ」と呼んでいた頃―― も置いてある。
ただし兵頭氏によると、
「それは南極1号ではないです。南極1号は資料が残っていないんです」
そうなのか・・・
そして平成に入り、ゴム製からラテックス製が主流になったという。
そこからの技術の進歩は凄い。
最近のラブドールは、手足の無いトルソー型のもある。
ああいうのならお迎えしてみたいな・・・ と言うと、
「トルソー型のラブドールって、あれは別に欠損好きの人のためのものじゃないですよ。実際に『使用する』目的の人は、手足は邪魔だって言うんです」
なるほど・・・ そうだったのね。
確か、SAKITAN氏のブログでも「トルソ型なら扱いやすい」旨のことを書いていたような気がする。
「本当に購入しようと思いますか? であればいろいろアドバイスはできますが」
「そうですね・・・ やっぱりラブドール買うとなると、女物の服が大量に必要になりますよね?」
「何で? そんなのリサイクルとかネットで買えば? というか服必要?」
まあ確かにそれもそうか・・・
本当に、「お迎え」したくはあるのだが、どうも煮え切らない。
「あとね、amazonとかは注意した方がいいですよ。インチキメーカーなんかも結構入ってますからね」
・・・等々、人は少なかったが、相変わらず濃厚な時間であった。
次は秋に開催するという。