マカマカマカオ

現在、香港からマカオには橋がつながっており、バスで行けるのだという。

陰惨な殺人現場へのダークツーリズムから一転、こんどはマカオヘ行ってみることとしたい。

現場にほど近い皇后街クイーンズ・ストリートから11Aのバスが出ている。
これに乗れば港珠澳大橋の口岸へ行くことができるらしい。
というか空港バスがついでに口岸へ行くようなイメージ。

そして東辺街のすぐ海側の皇后街から11A番のバスで口岸え行くことにしよう。

この辺りは乾物屋が多い。
全港の乾物をここでまかなっているイメージだろうか。

ところが、別の番号のバスが来たので、運転手に「Macao bridge?」と聞くと「OK」と言うので飛び乗る。

すると、眼鏡をかけたミニスカートで50デニールぐらいの黒いストッキングを履いた、日本なら立派にオタサーの姫になれそうな感じの女子大生が「2 stops later」といったようなことを言ってくる。
御親切にどうもといった感じではあったが、たぶん広東語も覚束ないような旅行者を放っとけなかったのだろう。

・・・果たして、新界を抜け青衣のあたりを過ぎると例の女子大生が「次で降りて!次で8番のバスに乗って!」と言う。

8番? このバスだって港珠澳口岸には行くやろ? それとバスは11Aとか21Aやろ? と思いつつも、言う通りにしないとこの女子大生は許してくれなさそうだったので、仕方なく降りることにした。

そして次のバスで口岸に行くことにした。

港珠澳大橋の口岸の雰囲気はまるで空港のそれである。
マカオや珠海に行く人でごった返している。

ここでバスの切符を購入し、離港手続きをしてバスの乗り場へ行く。
金色のハイデッカーバスで「金巴」と呼称されているらしい。
決死モデル:チームTアンヌ

数本の乗り場からひっきりなしに出発する。
車内は飲食禁止らしい。
その割には売店でやたら色々なものが売っていたが・・・

その港珠澳大橋は左側通行の香港・マカオと右側通行の中国・珠海を結ぶ橋であるが、橋の上はと言うと右側通行であった。
自分の場合香港からマカオへ行くわけだが、この橋の上だけ右側通行ということになる。
それでも、この橋は中国本土の威信をかけて建造したものであろうから、やはり本土式に、ということになるらしい。

そしてマカオの口岸に到着する。
ここもまた無機質な入境設備であったり巨大なバスターミナルがあるだけである。

香港と違うのは、標記にいちいちポルトガル語が書かれている所である。
現在のマカオのポルトガル語人口はどの程度なのだろうか。

あと「娯楽場行き」のバスに専用レーンがあるというのもカジノの島・マカオらしさを醸し出している。
決死モデル:チームY宇崎

とは言っても、どこへ行けばいいのか分からないので、とりあえず珠海との境界である関閘に行くことにする。
満員のバスに揺られてしばらくして、雑然とした街の中に着いた。

マカオの人口は60万人強であるという。
それで「ミニ香港」のような街並みになっているが、薬屋ばかりで飲食店がまるでない。

それでも、地元民でごった返している庶民的な麺料理の店に入って昼食とする。
そもそも、地元民に溶け込んで旅行するのがモットーになっているので、願ったりかなったりということなのかも知れない。

本当はこの關閘から珠海に行って、広州まで高速鉄道に乗りたかった。
しかし、Googleマップでその珠海駅を探すと、関閘そのものが珠海駅のように検索されるので、その関閘周辺でずっと珠海駅を探していたのである。

しかしどのように探しても見つからないので、明日行くことにして今日はマカオを観光することにした。

とは言っても、マカオのどこを観光すればいいのか?
一通り検索すると、セナド広場というのが世界遺産らしい。

ではこのセナド広場にバスで行くことにしよう。
しかしこの香港にもまして狭いマカオという所は、やたら道が混んでいる。

やっとの思いでセナド広場に到着すると、コロニアルな街並みに中華的な春節が広がっている。
これぞマカオという景色であった。
決死モデル:チームY城ヶ崎

そのセナド広場から歩いてすぐの所に、巨大カジノが何件も広がっている。
その1つが「葡京娯楽場」であり、古びてはいるが巨大で特徴的な建物である。
決死モデル:チームPペギー

この辺りで16時過ぎになって来た。
ところで、また検索すると、昨年12月にマカオでもLRTが開業したらしい。
それはこのマカオ半島ではなく、氹仔タイパ島の方にあるらしい。

ということでバスに乗りたいが、手元には100澳元パタカ札が数枚あるだけ。バスで嫌がられるパターンである。

仕方が無いので、澳門通マカオパスという交通カードを買うことにした。
その自動販売機は、QR決済はできるが現金決済はできないらしい。
だったら何で自動販売機がある? 脱現金のためじゃなかったのか?
結局、案内員に教えてもらってどうにか買うことができたが、たぶん一言さんは分からなかっただろう。

ともかくも、11番のバスに乗り氹仔タイパ大橋を渡って海洋公園へ。
ここがLRTの始発地であると聞いた。

Googleで検索しつつしばらく歩いて、LRTの海洋駅に到着することができた。
LRTなんていうもんだから、路面電車みたいなものかと思ったら、むしろゆりかもめのようなゴムタイヤ式の交通機関であった。
決死モデル:チームWBラジエッタ

車両は2両編成で、5分ぐらい毎に来る。
また、澳門通マカオパスではなくトークンで改札に入るようになっていたが、試用中のようで、無料で乗ることができた。

車両は澳門らしい巨大ホテルやカジノの間を縫うように走る。
そして氹仔タイパ桟橋へ。

日も暮れてきたので、後は船で香港に帰るだけである。

氹仔タイパ碼頭から九龍までは嶺繁に船が出ている。
切符を買って離澳手続きをして、あとはフェリーというか高速船に乗って帰る。
決死モデル:チームWBミサメグ

指定席の船内はかなり満員であり、通路側の席に座らされた。

ブログをつけつつ… といきたいが、船は揺れるので酔うのと、ほとんど外海のような状態で電波も入らない。

九龍の碼頭に到着し、何か食いたくはなったがインスタ映えを考えれば香港らしい何かが食べたい。
しかし香港らしい何かって何?

結局、探しあぐねて海南鶏飯を食べることにした。
鶏だしで炊いたご飯が美味だった。

その後、西九龍駅まで行き明日の切符を買う。
決死モデル:トルソーさんメア

そんな香港の1日目。

 

 

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