一緒に行きたい場所がある

バンプレストもなかなか良いコピー考えたもんだな。

最近はやたらポピュラーになった感があるフィギュア野外撮影(こっちの用語で言う「決死撮影」)であるが、何と言っても主流はねんどろいどそしてラブライブ。

と言うことで、こちらの聖地を巡ってみることにしたい。
AKBカフェ同様、いわゆる「敵地」ということになるが、レンタカーで回ることにより、運転に関するカンを維持したいというのもある。
車を運転するなんて、ジラード事件の跡を巡った時なので、かれこれ丸2年ぶりということになる。

では、修善寺行きの特急「踊り子」で修善寺を目指すことにしましょう。
決死モデル:チームR真夜

普段、「踊り子」の185系はどこの車両基地に所属しているのか。
屋久や大宮であれば上野方から来るだろうし、田町や大船であれば品川方から来るであろう。

そう思ってたら上野方からやってきた。
車体側面を見ると「宮ミヤ」とあったので大宮所属らしい。「なすの」あたりと共通運用なのだろうか。

車端に「指定席」の札が掲出された車内は、昔ながらの国鉄のそれである。

そしてトイレに行って手を洗って洗面台に行ったら、レバーまでが国鉄の息吹を感じるではないか!
決死モデル:チームY楼山

考えてみれば、JR化後に誕生した「ひたち」651系は常磐線から退き「草津」への運用に転属している。
そうかと思えば「踊り子」は次世代の車両に置き換える気配もないときている。
キハ40といい、国鉄車輌の物持ちの良さは異常である。

さて、車を運転するという時に昨夜は寝れなかったので、なるべく寝ることにしたい。

そして熱海で下田編成と修善寺編成を切り離す。

解結作業といえばー大イベントなので揚影するヲタは必ずいる。
最近の籠原や土浦のE231系やE531系にはそもそもジャンパ栓は存在せず連結器と一体化しているようだが、国鉄形である185系はそんなことはなく、ジャンパ栓を抜く作業まで丁寧に行うことになる。
この作業を、下田編成が出発する3分の間でやりおおせないといけないというのだ。

でもそんな作業も185系が引退すれば終わるだろう。
そういえばサンライズなんかはどうなってるんだろう?

ともかくも5両となった修善寺編成は、丹那トンネルを抜けて三島へ。
そして伊豆箱根鉄道いずっぱこへと進み入る。
ここから先は各駅停車となる。

そして修善寺に到着。
ホームの向こうのいずっぱこ車両はラブライブモードの塗装となっている。
決死モデル:トルソーさんメア

それ以上に、修善寺のホームにはタイル張りの洗面台がまだ残っているのだ。
少なくとも東海道線は昭和9年には沼津まで電化されており、なおかついずっぱこだって大正期にはすでに電化しており、蒸気列車の入る余地はなかったはず。
それでも洗面所があるというのがすごいではないか。

ともあれ、今の修善寺もまたラブライブで町おこしモードとなっており、至る所が聖地となっている。

さて、駅前のトヨタレンタカーで車を借りることに。
今やレンタカーもアプリの時代である。
決死モデル:チームWBラジエッタ

ところで、最初はプリウスが選択肢の一番最初に来たのだが、最近池袋で上級国民が起こした事故のこともあり、なおかつ2年前運転した時にどうもハイブリッドカーは勝手が違ったので、今回は車種指定でヴィッツにすることにした。
というか、しばらく運転しない間に時代が変わってしまったような気がする。

さて、それはともかく聖地へ向かいましょう。
最初に行くのは淡島マリンパークにしようか。
離れ小島なので、船でしか行けない聖地ということになる。
ものの20分程度で着くことができる。

ということで淡島マリンパークへ。
その淡島への船は、15分に1回来るようになっている。
船体もやはりラブライブモードとなっている。
決死モデル:チームYジャスミン

今日は平日ではあるが、アニヲタらしき集団も一応は来ていた。
それでも休日とは違ってのんびり見ることができる。
ただしイルカのショーはやらないという。まあ別にいいけど。

上陸すると、ペンギンの餌やり体験があったので、300円払ってやってみることに。
やっぱりペンギンにも生存競争があるのね・・・

丁度昼になったので、まず昼食。

ところで、この淡島マリンパークには淡島マリンパークで「うみねちゃん」という独自のキャラがいるようである。

さながらAquosは東京資本のNGT48、うみねちゃんは地元資本のNegiccoといったところだろうか。
(昨今のNGT48の問題とは別の話)

その後、淡島水族館を見る。
建物としては、2階建ての公共機関を改装したような凡庸な建物であるが、伊豆半島近海の珍しい水生生物を展示している。
そして、スタッフの裏話が多い。

さて・・・
普段ラブライブサンシャインを見ているわけではないので、どこが聖地になるか分からないのだがとりあえず当日「踊り子」の車内で調べたところでは、まず浦の星女学院として設定されてい沼津市立長井崎中学校に行こうか。

・・・と、メンバーの1人の実家として設定されている「安田屋旅館」が途中にあった。
という事で1枚撮影。
決死モデル:チームY城ヶ崎

ここは、太宰治ゆかりの宿でもあるという。

そして「浦の星女学院」の校舎のモデルとなった沼津市立長井崎中学校へ。

校門には「ラブライブ!サンシャインのファンの皆様、校地にかってに入らないでください」という掲示がしてあった。
結構そういう不心得なファンもいるのだろう。

ところで、中学校から見る港の景色は絶景そのものだった。
日本中の中学校で、ここまで絶景にある中学校があるだろうか。

・・・さて、正直見たい所も無くなってしまった。
ラブライブを普段見てるような人は行く所が色々あるのだろうが、正直自分はさほどの思い入れもなく(あるとすればフィギュアライズバストで下半身の無いAquosメンが出た時ぐらい)、でも御殿場に戻るにはまだ早すぎるし・・・

で、いつか行ってみたかった、東海バスの西伊豆に点在するバスターミナルへ行ってみることにしようか。

そして車を南へ走らせることに。
後々考えれ見れば、これが悲劇の序章だった・・・

まずは、西伊豆沿岸の土肥温泉バスターミナル。
決死モデル:チームPみく

ここからは、清水へのフェリーが出ており、県都静岡を結んでいる。(ただしフェリーターミナルは、しばらく歩いた所にある)
建物には「土肥温泉駅案内所」と「駅」であることを強調している。
観光案内員がおり、全くの「無人駅」というわけではない。乗車券も売ってるのかな。
ともかく、ここはまごう方なき「バス駅」である。

また、駅の裏には「世界一の花時計」があり、実際に時を刻んでいた。

この土肥温泉は、若山牧水のゆかりの地でもあるらしい。
長井崎中学校でも感じたが、この西伊豆は詩興が湧くほどの絶景である。

この若山牧水は、この沼津の自然に魅せられ、大正9年に沼津に移住し田というが、1日に1升飲むほどの酒好きであり、そのせいで43歳で肝硬変で死んだのだという。
そして、夏の暑い盛り(S3.9.17)に死亡しながら、死後しばらく腐臭がしなかったのは「生きながらアルコール漬けになったのではないか」と医師が驚嘆したのだという。

さて、ではもっと南に行ってみましょう・・・

国道136号線をなおも南に行ってみると、「恋人岬」というのがあるらしい ので立ち寄ってみることにする。
決死モデル:チームP桃園

そもそも、なぜここが恋人岬なのか。
Wikipediaによれば・・・

旧来より男女二人が互いに鐘を鳴らし、その愛を確認した場所として伊豆市の廻り崎が民話に語りつがれていた。これにあやかって観光客が増加したことから、旧土肥町が1983年5月に廻り崎の地名を恋人岬に改称したのが始まりである。

・・・ということなのだそうな。
やっぱり町おこしで「恋人岬」だったそうだ。

そしてなおも136号線を南下。

そして次なる自動車駅は、堂ヶ島駅である。
決死モデル:チームR園田

「伊豆の松島」と呼ばれる景勝地にあり、町の中心にあるというわけではない。
国鉄バスで言えば十和田湖や白根火山のような、観光地系のバス駅ということができよう。

乗り場は1番から6番まである広壮なものであり、ビルの一角にある。
窓口では乗車券を売っており、いよいよ「バス駅」の情緒を増している。

駐車場を挟んだ向かいには「加山雄三ミュージアム」があり、おみやげ物を販売している。
その時のBGMは「サライ」。

ミュージアムそのものは3階にあるようだが、その時は開いてなかったので見ることはできなかった。
「若大将」時代のものも残っていただろうか。

さて、時間も時間なので、松崎を目指すことにしましょう・・・
とは言っても、ものの10分で着いてしまうような所にある。

そして松崎バスターミナルへ。
決死モデル:チームY宇崎

この松崎バスターミナルの面持ちは、まさしく「国鉄バス中部地自伊豆松崎自営」とでもいうべき偉容である。
乗り場は6番線まである。さながら「国鉄バス西伊豆本線伊豆松崎駅」。

さて、もう東海バス駅の旅も終わり。
あとは修善寺で車を返すことにしよう・・・

この時、悲劇の訪れを自分は気づいていなかった。
まあ国道136号線と伊豆縦貫道を通って戻れば大丈夫かな。

21時からは新宿でぽわんちゃんの欠損バーがあるのだ。

・・・と、御殿場インターチェンジを降りたあたりで、その欠損バーからTwitterにメッセが来る。

「いまどこですか?」
え?

「自分欠損バー21時からでしたよね?」
「あ、間違ってました。済みません」

欠損バーの人も間抜けだなあと、その時は正直思っていた。

御殿場のレンタカー屋の閉店は20時であり、それまで時間もあるので、お好み焼きでも食べることに。
御殿場は東富士演習場もあり、秋には総合火力演習も開催され、ミリオタが大挙して集まるので、このお好み焼き屋も「自衛隊割引」がある。

そして腹も膨れて、御殿場駅前のレンタカー屋へ向かうことに。
決死モデル:チームP芳香ちゃん

2年ぶりに運転して、安全に運転できたことに満足していた。
さあ「あさぎり」・・・じゃなくて「ふじさん6号」に乗って欠損バーを目指すぞ・・・!

そういえば、御殿場駅のホームにMSEが停まってないぞ・・・ と思って時刻表を見ると「ふじさん」がない。あるのは20:06の国府津行きだけである。

そういえば・・・
「ふじさん6号」は18:47だった・・・!

先日、JR東日本はクソだの何だのと悪態をつきながら買った乗車券は無駄になってしまった。

Yahoo!路線で調べてみると、この20:06の国府津行きで新宿を目指しても、曙橋に到着するのは22時過ぎである。
欠損バーに行けないのは確定・・・

意気消沈しながら新宿へ行き、からーず。でひろこさんにくだを巻きながらやけ酒を呷る。
決死モデル:チームR天美

こんな結末になるとは思っても見なかった。

 

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