10年ぶりの信濃町

最近、AKBかどこかの子がツイッターで聖教新聞広げてたのが話題になったじゃないですか。

相当前になるんだけど、実は自分も「学会ウォッチャー」だったことがある。
「共産趣味」よろしく、例の団体をサブカル的に消費するというか・・・
全盛期(自分の中での)は、信濃町まで行って聖教新聞社の出版部まで行って「SGIグラフ」買って、信濃町駅前の珈琲館で聖教新聞と一緒にそのSGIグラフをニヤニヤ読むということをしていた。
当時の聖教新聞はまだ、いわゆる「4面」が往年の勢いを保っていて、日顕だの竹入元委員長だのに対し「地獄に落ちる」だの「大謗法」だの「大笑」だの罵詈雑言の嵐だった。
漫画は「あおぞら家族」で、往年の「バリバリ君」や「花の三丁目地区」ほどの強烈な信心は表面的には感じられないにしろ、起承転結の意味不明さは学会漫画の息吹を残していた。

ちょっと久しぶりに信濃町に行ってみようか。
今や軍艦島の中までGoogleマップのストリートビューカメラが入る時代、信濃町も・・・

ちょっとこれ、やたら気になるのは聖教新聞社の南、創価学会世界青年会館の北の一帯が、全然ストリートビューできないんですけど・・・
何だこれは? この辺りに日本の闇があったりするのか!?

ということで信濃町駅に降り立つ。
決死モデル:トルソーさんファラキャ

ホームのドア位置には、バットとボールの意匠があしらわれている。
信濃町駅は創価学会の門前町であると同時に、神宮球場の最寄駅でもある。
ついでに言うと、慶應の医学部もここが最寄駅である。
信濃町駅の利用者のうち、創価、六大学、プロ野球、慶応病院以外の目的の利用者がどの程度いるのか、誠に興味深い所である。
おそらく、海芝浦並みに目的の限られた駅になるのではないだろうか。

駅前に降り立って右側を見ると、ほとんどが更地になっており、この信濃町で独り気をはいているカトリック系の真生会館だけがぽつねんと立っており、あたかも孤塁を守るかのようである。
あの珈琲館ももうなくなっている。

時代も変われば変わるもの・・・
現在取り壊されている建物にも、確か学会関係の仏壇とかを売る店があったような気がするが、今後もやはり学会関係の何かになるのだろうか。

まあ別に関係ないかそんな事。
今回の散歩はややもすれば差別的に映るかもしれない。新興宗教の信者ではないという「世間的な多数派」にありながら、興味本位でそこを覗きに行くわけである。これをどこかのハゲどこかの元大臣のように「差別の意図はありません」などと強弁できるほどの神経は持ち合わせていない。
さしあたり、今の自分が心がけるべきことは「真面目に信心している人の迷惑にならない」ということだけである。

さて、駅から少し入れば向かって右は学会本部となる。
向かって左は学会関係の書店や仏具店となる。

この辺りは参拝客が多く、会館警備をする牙城会もすぐにそれとわかる雰囲気を醸し出している。
とりあえず、視界内にいる牙城会らしき人がみんなこちらを見ていないと思った隙に1枚撮影。

さあ、何食わぬ顔で奥へと進みましょう・・・
では次に、問題の「Googleカーが入れない路地」に行ってみることとしたい。

とりあえず、牙城会の人は誰もいない。
向かって右にあるのは沖縄県学生会館である。
よくもまあこんな所に建てたもの・・・ というか、真生会館と同じで、こちらの方が歴史は古かったりするのだろうか。

T字路を左に曲がると、やたら要塞的な門構えの家に、屈強そうな牙城会が1人いる・・・
思い出した。この要塞的な家の表札は「池田」だったはずである。
何しろ平成5年(1993年)にはオウム真理教にテロを起こされかけているのである。警備にピリピリするのもむべなるかな。
ただ、自分がその時に「池田さん宅」前を通った時はこんな要塞のような構えではなかった。もう少し普通の民家っぽく「池田」という票札が掛かっていたような気がする。あと、牙城会の警護は無かったはずである。
この10年間でそんなに状況が変わったのだろうか? むしろオウムが無くなって過ごしやすくなってるような気もするのだが・・・

さて、このピリピリし池田さん宅前を抜けると、聖教新聞社である。
出版部にはシャッターが下りている。

詰め所にいる警備員に聞いてみる。この人も牙城会だろうか。警備員の制服は着てても、学会系企業ではあるのだろうけど。
「出版部開いてないの?」
「もう数年間開いてないんですよね。本買いたければ駅前の書店じゃないと・・・」
「分かりました」

ということで、こちらを認識されてしまったので聖教新聞社は撮影できず。
あとは身の危険が及ばないうちに、すごすごと引き下がりますか・・・

駅前の書店で買ったカードみたいな何かによれば、来年2018年は「世界広布新時代 栄光の年」なのだそうな。

本当は書店の店先で撮影したかったが、それをやるとまた何があるか分からないので、自分の払った金が犬作先生の名誉学位だか名誉市民に化けるのを承知で、生命保険のつもりで60円払って買ったのである。

さすがに、面白半分で遊びに来るにしては自分も年を取り過ぎた。
おそらくもう来ないだろうけど、そういえば犬作先生ってまだ御存命でしたっけ?

最後は、来年2018年で御年90歳におなりあそばされる犬作先生御自らの指揮になる「威風堂々の歌」で締めましょう。

 

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