昨夜はやたら早く寝たので、4時過ぎに目覚めたがやたら寒かった。とても半ズボンでは過ごせないほどだった。
まだ8月にも関わらず北海道ではストーブが登場し始めています⛄️ https://t.co/1rcnpyVaW3
— Twitter モーメント (@MomentsJapan) 2018年8月17日
尤も、高校野球もベスト8やベスト4ともなれば秋の気配も感じるだろう。
東京の予想最高気温も28℃で、夏日ですらないという。
あのウルトラクールビズの夏も過ぎ去ってしまったのだろうか。
今日は帰る日である。
そんな暗いうちから同行者は帰る準備をしていた。
いつもであれば、一緒に支度をして一緒に帰るよう促したはず。それが、今回は当方が寝ているうちに自分で支度を始め、さっさと出て行った。寝ている当方への気遣いもあっただろうが、それは一つのなにかを象徴しているようでもあった。
あと、なんだか、まあ、なんだか、妄想と現実生活はちゃんと分けないとね。
妄想してる時間が欲しくて社会生活を犠牲にしている、社会生活をしていたら妄想できる時間もなくてつらかっただろう、などと言っても時間は刻一刻と過ぎていく。
変わらないもの 何もない この世界に・・・
さてこの大沢温泉であるが、このような感じで豊沢川の渓谷のいい感じの露天風呂となっている。
(決モ:チームP芳香ちゃん)
築何十年になるか分からないが、黴の匂いのする非常に古い木造の旅館というか湯治場であり、家族連れでウィークリーマンション的に使っている人も多いようである。
この温泉情緒を多くの人に知ってほしいところ。
湯治場というのは自炊設備も整っており、中には布団まで持ってきて療養する人もいるのだという。
それで、「ガス自動販売機」というのもあり、10円を入れれば7~8分ガスが出るのだという。
随分と古式ゆかしい銘板と機械だと思ったら、昭和47年製だという。
この古い佇まいにしては、やたら新しくも感じる。昭和20年代とか昭和30年代とか、そんなんだと思っていた。
さて、あとはもうこちらも帰るだけである。
7:02の花巻駅前行きのバスに乗ることにしたい。
この大沢温泉には、昭和44年まで花巻電鉄の馬面電車が走っていた。
RMライブラリー176「花巻電鉄」(湯口徹著)の表紙写真がまさに大沢温泉前の廃止時の様子であるが、カーブの様子から見ると、この辺りではないかと想像するのはたやすい。
(決死モデル:チームTヤギー)
大沢温泉駅の駅舎は、現在の山水閣の駐車場の場所にあったようである。
程なくしてバスが来た。
バスの色はもはや岩手県交通色(青銀)ではなく、親会社の国際興業カラーである。岩手県交通だけではなく、同じ国際興業系列の秋北バスや山梨交通もこの色で統一されつつある。
しかし、待合室だけは花巻電鉄廃止後の岩手中央バスの時代からあるような佇まいの古いものである。
自分も含め2人だけを乗せた早朝のバスは、志戸平温泉、松倉、二ツ堰、才の神・・・と、花巻電鉄の駅名にもあったバス停を通過していく。
バスを降りたのは「材木町」というバス停だった。
ただし、花巻電鉄には「材木町」という駅名は無い。ここには「西花巻」という駅があり、中央花巻(昔の岩手軽便鉄道の花巻駅)へ向かう支線が分岐していたジャンクションだったようである。
なぜその材木町で降りたか。
それは、材木町公園に花巻電鉄のデハ3が保存されているからである。
現在では経済産業省の「近代化遺産」に認定され、屋根がかけられ厳重に保存してある。
実はこのデハ3を見るのは初めてではないが、昔見た時はもう少し暗い茶色だったような気がする。
この辺りの塗色は、古老に話を聞いたりして塗るのだろうか。
ちなみに、この柵の中の配電ボックスも花巻電鉄色に塗られておりお茶目である。
また、ヤギーの後ろに立つ木造の建物は、花巻市婦人会館というのだそうで、これまた大沢温泉自炊部のような味のある建築である。
あとは新幹線で帰京するだけになったが、思うところあって福島に寄ろうと思う。