明日5月3日14時〜15時半、太田市美術館・図書館でトークします。お仕事でおそとに出るのは、産休前最後になるかなぁ。みんな遊びに来てね!!!https://t.co/a2uZ3zus3Z pic.twitter.com/jZeQcueFdU
— Mari Katayama (@katayamari) 2017年5月2日
当ページからもリンクしている片山真理ちゃんが、太田市美術館開館記念のトークショーに出るという。
真理ちゃんは現在妊娠中で、真理ちゃん自身の誕生月と同じ7月に出産予定であるという。
その産休前最後の仕事が、このトークショーなのだそうな。
考えてみれば、真理ちゃんが群馬の自虐的な女子高生だった頃からの付き合いである。
これが今や、地元の美術館の開館記念イベントに呼ばれるという、いわば太田市を代表するアーティストにまで成長したというのは感慨深い。
これは一も二もなく行かずばなるまい。
さて、では北千住で「りょうもう」の切符を買って太田へ・・・ と思ったら、ことごとく満席でやがる。
GWだし仕方ないのかな・・・
(モデル:チームR園田真理。真理ちゃんだけに)
仕方がないので急行を乗り継いで太田を目指すしかない。
まずは久喜行きの急行で、車両は東メト8000系。
久喜と館林で急行を乗り継いでどうにか太田に到着。
美術館自体はアクセスは非常によく、太田駅北口からすぐというロケーションである。
受付で整理券をもらって3階の視聴覚ホールへ。
100人が入れるホールであるというが、全体の7割程度が埋まって始まる。
この司会はこの博物館の学芸員の方であり、真理ちゃんとは付き合いが長くよく飲むこともあるようである。
学芸員と言えば昨今地方創生大臣の暴言で一躍クローズアップされた感があるが、この方はどのようにお考えでいらっしゃるのか・・・
そもそも博物館や美術館は単なる観光のための集客施設じゃない。担当大臣なら博物館法第1条読んでから発言してください。以上:「学芸員はがん」=山本担当相が発言(時事通信) – Yahoo!ニュース https://t.co/9ZQaykrx5o #Yahooニュース
— 住友剛 (@tsuyo0618) 2017年4月16日
「学芸員はがん」発言は苛立つが、こういう人が美術館を設置している行政にも沢山いることも知っている。そもそも義務教育で美術館の機能を伝えられることがないのが問題だとも言える。学芸員資格取得のための大学の授業ではじめて美術館の機能を知ったという人も多いと思う。つまりほとんどいない。
— 小金沢 智 (@xgxzxsxs) 2017年4月16日
いらいらする発言に対していらいらした言葉で返すの、やっぱり楽しくない…。あのひとあんなこと言ってるけど学芸員の仕事ってこういうものでこんなに楽しいって話をしたほうがいいのでは。
— 小金沢 智 (@xgxzxsxs) 2017年4月17日
展覧会を見るときいつも思っているのは、目の前のこの作品は誰かが大切にしているから今ここで見ることができるということ。作品が辿ってきた歴史に思いを馳せれば、自分もまた次の100年後のひとたちもこの作品を見ることができるよう仕事をしようと思う。
— 小金沢 智 (@xgxzxsxs) 2017年4月17日
そもそもこの山本幸三地方創生大臣という方、どのようなな経歴をたどっておられるかというと、
昭和23年に生まれ、福岡県の日豊本線沿いの名門・京都(みやこ)高校から東大に入り、経済学部をでて大蔵省入りしたという秀才である。
そのキャリアの中では大蔵大臣秘書官を務めるなど順調にエリートとしてのキャリアを積んでいたところ、平成2年、42歳で自民党から衆議院議員に出馬するも落選、3年後の平成5年に新生党から立候補してやっと当選という、議員になった経緯も紆余曲折あるようである。
ところで、財務省では「財務(大蔵)大臣秘書官」ってのはそれほど凄いポストなのだろうか?
Wikipediaで見る限りでは、財務官僚の出世の最高ポストである事務次官の経験者で、財務(大蔵)大臣秘書官の経験者はいないようである。総理大臣秘書官の経験者は何人もいるのだが。
してみればこの山本大臣、大蔵省(当時)での出世レースで望みが無いと悟り、政界出馬で挽回しようと思ったら結局は器の小ささが露呈しただけという口か・・・
いや、そんなことはどうでもよくて。
片山真理ちゃんがいかにして芸術で身を立てたか。
正直、そのあたりは気にしたことがなかった。
彼女が高校生の頃から「絵を書いたりするのが好きな子なんだな」程度には思っていた。
それが、いつの間にか芸術家になってたんだ、という感じだった。
そのあたりを今日聞いた所を大まかにいえば、「出会う人に恵まれた」という所だろうか。
小論文の指導で真理ちゃん自身の作品について書くことを薦めた高校の先生、群馬青年ビエンナーレの審査員であった東谷隆司氏、東京芸大の院で写真について学ぶことを薦めてくれた先生、フランスでさしたる反応も得られず就職を考えていた矢先に出展を依頼した企業の人・・・ これらの一人でも欠けていれば、こんにちの太田市を代表するアーティスト片山真理は生まれていただろうか、と感じた。
真理ちゃんの作品は、実物を見るのでない限り写真を通してみることになるのだが、写真には写真のメソッドがあり、そこには深い蘊奥がある。
また、真理ちゃんにとっての郷里・太田市がどのように作品に投影されてているか。
それは、本人の言を借りれば、
「私の作品は真っ茶色で華がない。でもこれが太田なんだよ、と」
また、現在真理ちゃんは故郷太田市に拠点を構えているが、本当は足利に家を探そうと思っていたのだそうな。
なぜ足利?
それは、足尾鉱山の鉱毒と生きていかなければならなかった人々に目を向けたかったからなのだという。
なかなか深いトークショーだったと思う。
ところでこの美術館、正式には「太田市美術館・図書館」ということで図書館も併設している。
お洒落で開放的なスペースに本も置かれている。
甚だしくはトイレや消火栓までが、この「開館記念展」と同じフォントなのである。
何より交通至便なので、一度は行ってみることをお勧めしたい。
ところで、帰りの北千住行きの切符であるが、東武動物公園からは新しく登場した「リバティ」に乗りたいと思ったが、結局切符は取れず・・・
まあGWだし仕方ないね。