空白を埋める旅 ~えりも岬編~

前の欠損バーで、「なんでそんなに旅行するの?」ということを聞かれた。
その時は「行ったことがない場所があることが許せない」という話をしたのだった。

現在、日本国内で最も大規模な空白は北海道はえりも岬周辺である。
ということで、今日はえりも岬周辺を制覇することとしたい。

紫雲古津から乗ってきたバスは雄大な海と丘のパノラマの中を走る。
三石駅前で客の流れが変わり、静内を目指す。

そして約5分程度の遅れで静内駅に到着した。

もはや列車の来なくなった静内駅から、鵡川行きの代行バスが出発しようとしている。
昨日の代行バスはJRバスであったが、必ずしもJRバスとは限らないようである。

静内駅のホームに入ってみると、線路は草生している。
もはや悲しみしか感じない。
決死モデル:チームP桃園大戦隊ゴーグルファイブ出身)

ただ、この決死撮影にあたってははなり光線状態が悪く、自分の体を日陰にして撮影したのだった。

さて、次は9:20の浦河老人ホーム行きに乗る。
これも道南バスである。

さて、このバスに乗るにあたり気がかりなのが、浦河日赤前に10:37に到着するということである。

乗り継ぎ先のJRバスの様似行きは浦河日赤前を10:38の発車。
1分でも遅れれば乗り継ぐことができない。

それで、時刻表に逐一遅れ時刻を記入しながら乗ることになる。
これでは、今日早起きした分を寝るわけにもいかない。
決死モデル:トルソーさんアハメス電撃戦隊チェンジマン出身)

最初はやる気なさそうに出発したバスであるが、静内温泉のあたりで回復運転し、±0となってそのまま推移していった。

もしかしたら浦河の日赤病院に通う老人でいっぱいになるかもしれない?
老人は乗降にやたら時間が掛かるから厄介だぞ・・・
あ、でも今日は休日か。

結局、浦河駅通で客が自分1人となる。
しかし浦河に来るとやたら都会に見える。

結論から言うと、乗り換えには成功した。
決死モデル:チームR持田仮面ライダー響鬼出身)

浦河で決死するにしても1枚ぐらいしかできないだろう。
しかし決死撮影は1人当たり3~6枚と不文律で決まっている。

こういう時はどうしよう・・・
ということで、バスでの移動中も積極的に決死することにした。

決死すると後でEXIFの位置特定作業をしなければいけない。
しかし、カメラを起動してしばらくするとGPS衛星に特定してくれるということが分かった。

ということで、GPSが位置を拾ってくれる範囲でバスの中でも決死することにしようと思う。
自分以外にはどうでもいいこだわりであるように思えるが、こういうのは馬鹿にせず存続するようにしたい。

そして様似駅に到着。

本当はJRバスの様似営業所にしようかと思ったが、周辺は何もないので様似駅にすることにした。

様似駅も静内駅同様、もはや列車は来ないのだ。
錆びついた線路に悲しみしか感じない。
決死モデル:チームY間宮轟轟戦隊ボウケンジャー出身)

さて、昼も近づいたのでどこかで食べたい。
しかし様似駅での決死に時間を取られたので、どこで食べることもできず、結局は近くのセブイレで納豆巻きを買う程度。
それも、様似駅では食べれずにバスの中で食べる羽目になった。

ともかくも、12:35のえりも岬行きに乗ることにする。
車内には数人。

様似町の次はえりも町に入る。

バスの中で納豆巻きを食べていると、運転手が「車内ではマスクをつけてください」という。
あながち自分一人に向けたものではなく、もう1人のマスクをしていない老人に向けたものでもあっただろう。

えりも町には北海道でほぼ唯一と言っていいバス駅がある。
かつては磐城角田とか三刀屋のように、それなりの規模のバス駅だったようであるが、現在は単なる待合室だけになっている。

そのえりも駅で、件のマスク無し老人が降りた。

「マスクしてくださいね」
「なも俺は大丈夫だ」
「大丈夫じゃないんですよ!お客さんが人に移す可能性だってあるんですよ!」
ちょっと神経質な感じの運転手のようである。

さて、まるで宗谷丘陵のような丘を越え、バスはえりも岬へ。
えりも岬は三方が海である。

そして当然のように観光地化もされている。

岬の方へ歩いてみると、灯台がありその先には、「襟裳岬」の歌碑がある。

ふつう、「襟裳岬」と言って思い出すのは吉田拓郎作曲の 〽北の街ではもう 悲しみを 暖炉で 燃やし始めてるらしい~ の方だと思うが、それ以外にも「襟裳岬」があったらしい。
島倉千代子が歌っていたらしい。
決死モデル:チームY楼山炎神戦隊ゴーオンジャー出身)

さて、襟裳岬には「風の館」がある。
確かにえりも岬は風が強いが、それだけのことで「風」をモチーフにした博物館ができるものだろうか。

この風の館では、ゼニガタアザラシの見物もできるのだという。
望遠鏡で見たら。岩場で列をなして日向ぼっこをしていた。

あとは14時55分の広尾行きを待つ。
・・・というか、13時27分の様似行きに乗れば、えりも駅をゆっくり見ることもできたし、近くのセブイレでいろいろ買うこともできたかもしれない。
しかし13時27分は既に出発した後である。後悔先に立たず。
結局、1時間以上ぽつねんとバスを待つことになった。

そして14:55の広尾行きが来る。
えりも岬を出てしばらくは日高管内で、やはり奇岩景勝が続く。

そして、西側と違うのはスノーシェッドが続くことである。
そして長大なトンネルもある。
脇には旧道がそのままほったらかしになっている。

そして1時間も乗った所で広尾に到着。
広尾も数千人の街ではあるのだが、やたら都会に思える。
そして、周囲の車がほとんどすべて帯広ナンバーである中、バスだけは室蘭ナンバーなのである。
決死モデル:チームT美川ウルトラマンA出身)

とりあえず小腹が空いてきた・・・ということで近くのセイコマへ行く。
と、最近各社で出している0kcalの炭酸飲料水でガラナが出ていた。
さすがは北海道である。
早速買ってみた。

さて、広尾からは十勝バスになるのでJRのフリー切符は使えない。

ただ、十勝バスはPaypayが使えるようである。
やり方としては、運賃箱か各座席にあるQRコードを読み込んで、運転手の前で支払処理をするのである。
各バス会社もこれを導入すればいいと思うのだが・・・。

途中、忠類で途中休憩があった。
決死モデル:トルソーさんファラキャ超電子バイオマン出身)

さて、今日はこのバスの中で日が暮れていく。

十勝川を越えると、帯広市内に入る。
帯広こそは真の都会である。
というか、十勝管内における帯広の求心力は異常である。
各地方で「北大学力増進会」「東北大進学会」「名大進学会」などとあるものが、十勝に限って「畜大練成会」なのだ・・・と思ったら、北大学力増進会とは別のグループであるという。

そして18時50分過ぎに帯広駅に到着。

釧路行きのスーパーおおぞらが20時17分の発車なので1時間強ある。
これなら近くのコインランドリーで洗濯できそうである。

ということで雨の中をコインランドリーを目指す。
50分コースで洗濯することにした。

その間、近くにある豚丼専門店で夕食・・・と思ったら開いてなかった。
仕方が無いので近くの飲み屋に入る。
その飲み屋にはラーメン・カレーライス・ギョーザしかない。
そこでラーメンを頼んで食べることにした。

洗濯が終わり帯広駅へ。
ところで、十勝支庁の形はバニースーツに似てないか。
決死モデル:チームRスマレ仮面ライダー555出身)

ともかくもスーパーおおぞらで釧路を目指す。

釧路はすっかりどこの店も閉じていた。
跡は投宿するだけ。

 

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