あの頃に再会する旅

かれこれ中学校1年生の頃。
当時は「学年誌」というのがあり、旺文社は「中1時代」、学研は「中1コース」という雑誌を出しており、自分は「中1時代」を買っていた。
友人は「中1コース」を買っており、友人宅に遊びに行くと読ませてもらっていた。

で、その時に読んでいた「中1コース」に、感動系の記事として、「片足切断にも負けず頑張っている中1の少女」という記事があった。
「障害者を一方的に感動の対象にするな」とか、そんな議論なんて一切起こりようもない時代だった。

勿論自分は食い入るように読んだ。
いっそのこと、このページを切り取って持ち帰ろうと思ったほどである。

そして思ったのは、「きっと自分はこの子に会うことはできない。でも、この子の住んでいる地域では、日常的にこの子に会っている
この理不尽を呪ったものである。

さて、いっそあの記事を国会図書館で読んでみようか。
検索してみると、国会図書館の本館ではなく、上野にある国際子ども図書館にあるようである。

上野公園の西郷さんの銅像だブーン🐼 #上野公園 #上野 #西郷隆盛 #西郷さん #旅するにしこくん #にしこくん ry

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さて上野にやってまいりました。

国際子ども図書館というのは、上野公園のさらに先にあるようである。
上野公園は動物園から美術館から1日中いても楽しめるほど色々なものがある。
食べる場所としては屋台村があり、デートコースとしてはかなりおすすめの場所になる。
動物園を左手に、国立博物館を右手に、昔の京成電鉄の博物館動物園駅の先を行くと、何やら古式蒼然とした立派な建築に行き当たる。
正にこれが国際子ども図書館であり、かつては帝国図書館であった建物である。
ちなみに今回にしこくんの中に入っているのは、チームY楼山である。

とりあえず何月号だったけな・・・
中学校1年生だったのは確かなので(そのくらい彼女の記事が印象に残っている)、その頃の中1コースを4月以降片っ端から頼んでみる。
国際子ども図書館では1度に5冊までしか頼めないようで、4月~8月まで頼んでみたが、ここにはない。
当時は毎月、「感動モノ」のコーナーがあったようで、盲目を乗り越える少年(後に東大に入学され、現在も研究者として活躍する星加良司氏)や、筋ジストロフィーの少年、高知学芸高校の列車事故でお父さんを無くされた少女の記録・・・ みたいなあたりで、順調に障害者やひとり親家庭を感動ネタとして消費している様がありありと分かる。

4月~8月ではないようなので、今度は9月~1月まで頼んでみる。

・・・あった。
これですよこれですよ。

表紙が南野陽子というのがもう時代ですね。
当時であれば「スケバン刑事」とかだろうか。

当時はねえ~
ジャニーズなら光GENJIとか男闘呼組とかでしょうかね。
アイドルなら中山美穂とか。
その手の芸能系記事が結構多い。
確かに学校のクラスでも、光GENJIやらミポリンの話題は多かった。

さて、感動のあの記事と再会しますか・・・

ああ・・・ 懐かしい・・・
ついにあの頃との再会を果たした。
やっぱり結構かわいい。たぶん中学校でも彼女を好きな男子はそれなりにいたのではないだろうか。
感涙を禁じ得ない。

三重町だし名前が「志麻」だし、三重県かと思っていたが、大分の豊肥本線の三重町であった。
そんな彼女も今や、誰かのお母さんになっているだろうか。

さて、せっかく読んでみたので、当時の時代相を知るアイドル達にもご登場いただこうか。

 

 

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