回顧録です。(2023年5月27日しるす)
昨夜ニューデリーでぼったくられて拉致され、バラナシ方面の高速道路を夜通し走っている。
ところで、予定していた列車時刻は以下の通り。
ニューデリー(ANVT) 15:10
カーンプル 23:35
アラハバード 2:55
バラナシ 6:15
マウ 8:10
選択肢としては、カーンプルで降ろしてもらうか、バラナシで一泊か…
ところで、問題の車のナンバーと登録番号は写真の通りである。
運ちゃんは寝たかもしれないが、こちらは荷物が気になって寝られたものではない。
そこで一計を案じることにした。
「なぁ、運ちゃんや。カーンプルの駅前に、良い飯屋があるらしいから、そこで朝食しようぜ。払いなら俺が持ってやるよ」
「でも遠回りになるぜ」
「急いでバラナシなんて行くことないよ」
「だったら案内してくれ」
運ちゃんなりに悪い予感を感じるのか、「なぁ、バラナシ着いたらビール飲もうぜ。あと、帰りはアーグラーのタージマハルも見るよな?」
「ああ、そうだな」
そもそもそこまで付き合う気はないが、ではバラナシ→デリーの航空券をどうする気だ?
航空券に関する話も案の定出た。
「バラナシからデリーにもどる航空券もキャンセルでいいよな?」
「金は俺に戻ってくるのか?」
「それは無理」
「ハァ!?」
まあいいや。どうせすぐお別れだ。
まあ運ちゃんなりにも誠実に仕事だけはしているのだと信じたかった。
「なぁ、次インドに来る時もあんたに頼みたいから名刺くれよ」
「それはデリーの空港行ってからわたすよ」
だめだこりゃ。こいつも詐欺団の一員って自覚はあるらしいな。
「さあ、着いたぞ」
「悪いけどお前と一緒に旅は続けられない。お前を信用できない」
引き止められるかと思ったら、意外に白けた反応だった。
もう金もらってればこんなものかね。
ただし、これでは済まさないぞ…
本日の決死はカーンプル駅のこれが精一杯。
切符売り場はこの通りの行列。
ここまで並んでいるにもかかわらず、駅員は昼食タイムときたもんだ。