ほぼ全国的に高気圧に覆われている。
伊豆諸島南部は1日中晴れる見込み。
最高気温は22℃まで上がると言う。
目が覚めたのは5時ごろ。
竹芝桟橋から八丈島へ行く「さるびあ丸」は、三宅島で客をおろしていた。
Twitterを見ていると「村田投手は素晴らしい投手でした」なんてことを書いている。
村田投手ってロッテの村田兆治?
「でした」?何かあったん?
そう思って検索してみると、世田谷区の高級住宅地で火災があり、高齢男性1人が亡くなったが、それがロッテの村田兆治だったと言うのである。
今年は、空港の保安検査で逮捕されたりとかいろいろあったが、なんと言うことだろう。
昨日やり残していたSNS関係があるので、それをやってしまいたいが、なかなか電波が入らない。
そんなことにかまけていたら、御蔵島を過ぎ、今度は終点の八丈島に入ろうとしていた。
さて、青ヶ島に行く「くろしお丸」は出航するのかどうか。緊張の瞬間だ。
とりあえず、フェリーターミナルに行くことにしよう。
後ろを見ると、「くろしお丸」が接岸しようとしている。
常務は「あれはなんだか出航するっぽいですね」なんて言っている。
果たしてフェリーターミナルの切符売り場に行ってみると、「就航」と書いてある。
やったぜ。
青ヶ島のふれあいサウナで糞まみれになろうぜ。(なりません)
3200円で切符を購入し、乗り場へと行くことにする。
9時10分ごろ船の前に行くと、作業員の人が「まだ乗らないでください」と言って止めようとする。
コンテナの上げ下ろしに忙しいようだ。
フォークリフトが忙しく動き回っている。
こちらは宇崎で決死しようとするが、ド逆光でなかなか難しい。
フォークリフトの作業も終わり、いよいよ乗船することにする。
「くろしお丸」はここ最近「あおがしま丸」からリプレースしたばかりの新造船なので、新しい船である。
常務はテンションが上がり、船内やデッキなどいろいろなところを歩いている。
自分はと言えば、ブログつけや日記の写真をまとめている。
八丈島を出てもしばらくは、電波が入るからありがたい。
さて、ちょっと常務と同様にデッキに出てみることにしよう。
ちょうど八丈島と青ヶ島の中間点である。
360度、海しかない。
「ここで船が沈没して死んだら死体は上がらないでしょうね」などと言う話をしている。
常務はPOWANのTシャツを着ている。
POWANの周年でシャンパン入れた客だけがもらえるオリジナルTシャツである。
自分も持ってくればよかった。
こちらも、ドコモの電波がだんだん立つようになった。
ちなみに常務はauなのだそうで、auは集落付近でしか電波が入らないと言う。
そしていよいよ、青島に到着。
ピンクのヘルメットをかぶった作業員が荷物運びのために寄ってくる。
決死しようと思ったら、その作業員に「さっさと歩いて!」と怒られが発生。
レンタカーのほうは、向こうから「レンタカーの方ですか」と話しかけてきた。
「手続きは事務所の方でやりますので、私のほうについてきてください」と、軽トラックで道を指示してきた。
運転は、常務のほうにしてもらうことにした。
運転している常務は「結構でかい島ですね」と感動している。
狭い島で、アップダウンが激しく、道が回りくれていることが、より難易度を増している。
結局、レンタカーの手続きは十一屋酒屋で行うことになった。
この酒屋、唯一の商店であり、なおかつ唯一のガソリンスタンドでもあるらしい。
時刻にして13時ごろ。
さて、どうやって時間を潰そうか。
まずは、民宿にチェックインすることにした。
車を降りたら、運送業を請け負っているらしき女性が「民宿はあっちなのでチェックインしてください」と言う。おそらく青ヶ島ちゃんねるの加絵さんの妹さんだろう。
民宿は2人1部屋のベッドルーム。
そして昼食を食べる。
今回の宿は、食事に定評のある宿だ。
基本的には、1日目の鎌内中心で、2日目は集落中心に観光しようと思ったが、圧倒的に今日時間があるので、島内最高峰であるという大凸部に登ってしまうことにする。
最高峰とは言っても、もんじゃ焼きの土手のような地形なので、その土手がたまたま1番高くなったところがすなわち「島内最高峰」となるわけである。
Googleマップで調べたところでは、水平距離にして950メートルしかないと言うので、レンタカーを使わず歩いて行くことにする。
といっても、結構な坂道であり、登りは結構つらい。
登山経験のある常務も「これはなかなかの登山ですね」と言っている。
とは言っても、本格的な登山ほどの仰々しい事はなく、ものの数十分で頂上に到着した。
さすがは島内最高峰だけに、釜内も見渡せるし、集落や太平洋も見渡せる。
しかし、決死するとなると、向こうの外輪山がなかなかピントが合わない。
それで、何回も撮り直しをすることに。
常務は「ここは何時間でも居れますね」などと言っている。
そう思ったら、自分の携帯に、仕事で長いこと北海道支社に催促しても返事が来なかった案件の回答がやってきた。
まさか北海道支社の人も、本社の人間が青ヶ島などと言う絶海の孤島にいるとは思うまい。
さんざっぱら撮るだけとったら、大凸部を降りることにする。
登る時間は、かなりかかったような気がするが、降りる時はすぐだった。
次は、地熱釜とふれあいサウナに行くことにしよう。
さすがにレンタカーで行くことにする。
途中、十一屋酒店で食料を買い込み。
ウィンナーと豚まんと卵にする。
そして狭く曲がりくねった道を釜内に降りて、Google マップのナビゲート通りに地熱釜に到着。
駐車場では、猫が数匹居て、その猫に老人が数名、猫に餌をやっている。
そして、世間話をしているのだが、志村けんがドリフで演じていた老人のようなイントネーションで、なるほど関東の老人はこのようなイントネーションで話すのだということがうかがえる。
地熱釜に関しては、常務より自分の方が一日の長があるので、自分が先生のようなツラをして色々と指導する。
1番端の窯は、魚の匂いが残っているので違う釜を使うことにする。
15分ぐらい経ったところで食べてみる。
ちゃんと仕上がっていて、美味しく食べれるには食べれたのだが、なんだか吐き気がする。
おそらくなのだが、ウインナーか肉まんか卵のどれかが賞味期限が過ぎていたとしか思えない。
あの商店を責める気は無いのだが、離島で暮らすためのライフハックとして、生鮮食料品の賞味期限を厳重に確認すると言う事はした方が良いのかもしれない。
気を取り直して、サウナに入ることにする。
サウナとは言うものの、普通の温浴施設として風呂として使える。
そして風呂から上がったところで宿に戻ることにする。
宿に戻ったのは17時過ぎであるが、夕食が始まるまでしばらくゆっくりしていることにする。
その間、たまっていたSNS関係を全部こなしてしまうことに。
そのうち「ご飯ですよー」と声がかかるので、夕食に行く。
今晩のお客さんの数は結構多い。
夕食の量も多く、その他に青酎の「初垂れ」と言う、60度の島でしか飲めない酒を飲む。
さすが60度だけにかなりきつい。
常務曰く「最初からラスボスいった感じ」。
このように、盛んに青ヶ島に来た情報をTwitterに流していると、青ヶ島に移住してきたと言うどこかのベンチャー企業の社長さんが「これから一緒に飲みませんか」と言う。
青ヶ島チャンネルの人と仲のいい人だ。
その人は、8時ごろに宿に来てくれた。
そして、島で唯一の居酒屋で飲むことに。
その社長さんは、都内でもそれなりに事業を起こしている人のようだ。
それが、青ヶ島近辺に有望な水産資源がありながら、設備の不足でそれを生かしきれていないところに目をつけたようだ。
ただ、アイコンの写真は盛っているのではないかと思った。
それはともかく、事業を起こすだけの人と言うのは、決断力が違うものである。
自分は青酎を飲んでいたが、最後にサービスとして出してくれた島唐辛子は非常に辛く、常務はハイボールをおかわりせざるをえない状況となった。
もしかしたらそのような戦略でやっているのかもしれない。
そのベンチャー企業の社長さんは「ジョウマン牧場に星を見に行きませんか」と言う。
確かに、青ヶ島の最北端の牧場では牛を飼っているようだ。
しかしそれが、「青ヶ島牛」として市場に並んだのは見たことがない。
その辺のことを聞いてみると「牛肉のブランドと言うのは、最終的な処理場までないとそのように認められないのです」と言うことであった。
ともかくも、島の北側の坂道を下っていく。
もはや街灯も何もない。
なるほど、星のきれいなところと言うだけに何もないのは理解できるのだが、多少不安はある。
果たして、牧場に行ってみると、牛が草を食べている音が聞こえる。
考えてみれば、牛と言う動物には夜行性がどのくらいあるのだろうか。
しかし、星を見るには月が明るすぎるようだ。
それに加えて、iPhoneで月を撮ろうとすると、あまりにも露光が明るすぎるのだ。
他の場所ではできない体験として、道路の真ん中に寝転がって星を見るなどしてみた。
そしてまた帰ってきたわけだが、これが意識高い人の言うところの「出会いに感謝」と言うやつだろうか。
いや、茶化しているわけでも何でもなく、あのベンチャーの社長さんには良いものを見せていただき、良い話を聞くことができたので、良かったと思っている。
後は宿に帰って寝るだけ。
今日の決死出演は7名(累計13名)。