今日の福岡県は、高気圧の縁を回る湿った空気の影響で、午前中は雲が広がりやすく、ときおり弱い雨がぱらつく可能性があります。ただ、昼頃からは次第に天気が回復し、午後は晴れ間も期待できそうです。気温は日中にかけて上がり、最高気温は26度前後と、この時期らしい暑さになるでしょう。朝晩はやや涼しく感じられるため、服装でうまく調節してください。風は南寄りで、やや強めに吹く時間帯もある見込みです。
松山小倉フェリーの「くるしま」で目が覚めたら5時24分だった。
このフェリーは5時に小倉に到着し、7時まではいていいということになっているので、さっさと準備して降りよう。
そう思ったら「この時間は下船できません」という。
仕方がないので、座敷のところで昨日の日記でも追いつかせながら待っていることにする。
そのうちに2度目の下船の時刻となる。
これでみんなが動き出す。
フェリーターミナルは工業地帯のようなところにポツンとある。
路面は濡れているので、雨が降ったのだろう。
小倉駅までは歩いて行けなくもない。
本当に何も無い地帯。
朝食はかしわそばでも…と思ったものだが、それすらあるんだかないんだかわからない。
何しろ、5時に動き出すことを前提としていたので、早く行かないと鋲刈りができなくなってしまう。
さっさと、南福岡行きの快速に乗ってしまうことにしよう。
ところが、快速というのは、水巻には止まらないらしい。
だから折尾で各駅停車を待つしかない。
折尾も、昔は筑豊本線が地下で交差していたのが、現在はどちらも高架化しており、南海の岸里玉出のように筑豊本線は分断されてしまっている。
ともかくも、各駅停車に乗ることにする。
折尾の隣の駅が水巻だ。
水巻町の中心駅ではあるが、まるで後からつけたかのように線路はまっすぐだ。
駅前では「理容九州」という壮大な名前の床屋が準備している。
いや、準備しているのではなく、既に7時半から営っているのだ。
この先、散髪する機会もなさそうなので、ここで切ってもらうことにしよう。
結局、ここで洗髪や髭剃りまでやってもらって1780円。
安かった。
ここからは国道3号線を歩いて、遠賀大橋を渡り、遠賀町に入ることにしよう。
朝食は、その遠賀大橋を渡ったところにある。
24時間営業のラーメン屋。なかなか濃厚な豚骨スープ。
そして遠賀川駅に行き、バス停を見ると、8時50分に芦屋タウンバスがあるというのでこれに乗ることにする。
1時間に1本か2本大型のバスが走っている。芦屋町は結構財政は良いのではないだろうか。
そしてバスに乗り込んだ。芦屋町内を走るバスは、中心部の交差点で進行方向が二手に分かれるらしく、いくつか系統があるようだった。
遠賀川駅を出発すると、バスはのどかな田園地帯を抜けていく。
車窓の左手には団地が連なり、そのさらに向こうには、航空自衛隊の芦屋基地と思しき施設が見えた。
やがて「芦屋小学校前」に到着。ここで下車する。実のところ、ひとつ手前の「芦屋中学校前」で降りていれば、より早い遠賀川駅行きのバスに乗り継げたかもしれない。
しかし、せっかく芦屋町に来たのだから、ここは急がずじっくりと歩いて見ていくことにした。
交差点の向こうには、無骨なレーダー設備がそびえていた。
おそらく芦屋基地の関連施設であろう。
その後、役場前方面からバスがやって来て、それに乗って遠賀川駅方面へ戻る。
この帰路では経由地がわずかに異なっており、途中で遠賀川河口堰の姿も見ることができた。
これをもって、福岡県遠賀郡芦屋町は無事に「収鋲」とする。
そして再び遠賀川駅から列車に乗り、次なる目的地を目指す。
しかし実際は隣駅の海老津駅で下車となった。ここは福岡県遠賀郡岡垣町にあたる。
特段の見学もせず、駅を降りただけではあるが、岡垣町もこれで収鋲としたい。
周囲の地形は起伏が多く、それでいて新興住宅地としての雰囲気が漂っていた。
その後、羽犬塚行きの普通列車に揺られ、今度は東郷駅で降りる。
この駅は宗像大社の最寄り駅であり、また宗像市の代表駅でもある。
改札を出て宗像市を踏みしめることで、この市も収鋲完了とした。
再び普通電車に乗車。今度の行き先は鳥栖。
途中の福間駅では、博多行きの快速列車と、大分方面からの特急ソニックに道を譲る形で、しばし停車となった。
本来であれば、ここでも改札を出て地を踏みしめてから収鋲としたかったのだが、さすがに体力が尽きつつある。
今回はやむなく、福間駅のホーム上をもって福岡県福津市を収鋲とすることにした。
そして古賀駅に到着。
ここからは西鉄新宮駅までタクシーで行くつもりで、「GO」アプリを開いてみたものの、駅前では対応していないようだった。駅前で待っているタクシーの仕事を奪うわけにも行かないのだろう。
仕方なく近隣のショッピングセンターまで徒歩で向かう。このあたりならタクシーが捕まるだろうとの読みである。
ショッピングセンターの駐車場には、多くの車が止まり、家族連れが行き交っていた。
それぞれの生活、それぞれの幸せがあるのだろう。そんな光景を目にしていると、ふと自分はいったい何をしているのだろうという気持ちが胸をよぎる。
そう思いながら歩いていると、バス停が目に入る。古賀北というバス停。
ちょうど天神行きの便が間もなく来るようだ。
バスに乗ってしばらく座っていると、「下の府」というバス停に到着したので、ここで下車した。
住宅地の中を抜けて、西鉄新宮駅へと歩いて向かう。
周囲の景色を眺めつつ進むうちに、駅に到着する。
JRの新宮中央駅から歩くよりは、さっきの下の府の方が歩く距離は短い。
そして西鉄新宮駅に到着した。ここは西鉄貝塚線の終点であり、列車はここで折り返す。
運行頻度は比較的高く、次の電車は15分おきに出ているようだ。
ちょうど電車が出るタイミングだったので、特に迷うことなく乗り込むことにする。
車内は座席がほぼ埋まる程度の乗車率で、ゆったりとしたローカル私鉄の雰囲気を感じさせる路線だが、それでも大都市圏を走る大手私鉄の一翼であることを実感する。
このまま時間が許すなら、南へ向かって博多南まで行き、そこから福岡空港へ向かうというルートも考えられた。
しかし調べてみると、博多南まで行ってから福岡空港に到着するのは15時18分になるという。
搭乗予定の15時45分発、ピーチ・アビエーション成田便には微妙な時間だ。
残念だが、今回は博多南行きは諦めることにした。
やがて列車は貝塚駅に到着。
ここで西鉄の路線は終わり、向かいのホームからは福岡市営地下鉄が発着している。
地下鉄に乗り換え、姪浜行きに乗車する。
このあとの時間が中途半端に余っていたため、いったん天神で下車して地下街で昼食をとり、その後天神南駅から七隈線の未乗区間を体験するというプランも一瞬頭をよぎった。
しかし、実際に天神まで来てみると、どっと疲れが出てきてしまった。
体力的にも精神的にも、今日はもうこれ以上の寄り道はやめておいた方が良さそうだ。
ということで、そのまま地下鉄で福岡空港へ直行する。
空港のフードコートでは吉野家に立ち寄り、つゆ抜きの牛丼で軽く昼食を済ませる。
そしてピーチ・アビエーションのチェックインカウンターへ。
事前に手に入れていた6桁のコードを入力するだけで、手続きは実にスムーズに完了した。
あとは手荷物検査を済ませ、3番ゲートの待合ロビーで搭乗を待つばかりとなった。
時間もあるので、光線上決死撮影がしやすく落ち着けるドトールでひと息つくことにする。
それにしても、今回の収鋲は何とも味気ないものだった。
ただ駅で降りて「にしこくん仕事」を繰り返すだけの、機械的な鋲刈り。
北九州から福岡にかけての鋲を一掃できたとはいえ、達成感よりも虚無感が残る旅だった。
やがて搭乗の時刻がやって来る。座席は20D、通路側。
これだけでもありがたいと感じる。
機内アナウンスによれば、今回のフライトは気流の関係で揺れが多く、化粧室の利用時間も短くなるとのこと。
実際、飛び立ってからの揺れはかなりのもので、体がゆすられるたびに「これはなかなかだ」と思う。
しかし、そんな状況にもかかわらず、客室乗務員たちは慌てる様子もなく、静かに、確実に業務をこなしている。さすがというべきか。
こちらはというと、疲れがたまっていたこともあり、すぐに眠りに落ちた。
目を覚ますと、すでに機体は降下を始めていた。かすかに「ゴトン」と感じたのは、おそらく着陸用の車輪が降りた瞬間だったのだろう。
17時32分、無事に着陸。
今回は沖止めで、バスでの移動となったが、どうやら第3ターミナルではないようだ。
さて、ここからどう帰るかとバスの時刻表を確認してみると、つくば行きの直行バスは20時05分まで無いとのこと。少し時間もあるし、成田湯川に移転した、あの日韓関係どこ吹く집に寄ってみようかと思ったものの、18時32分発の列車が成田湯川に停車するものの、例の店は駅からやや離れており、アクセスもあまり良くない。
結局のところ、そこまでする気力も湧かず、まっすぐ帰ることにした。
そう思って歩いていると、ちょうどスカイライナーが間もなく出発するとの案内が目に入る。ならば迷わず、それに乗ることにする。
こうして、スカイライナーの車内で今日の九州行程を振り返る。
思えば朝から晩まで、駅に降りては次の場所へと急かされるように移動し続けてきた。旅というより、まるでブログに追い立てられるような感覚。
自分の中に何かを刻む暇もないまま、ただ「収鋲」という行為を積み重ねただけの一日だった。
「いいね」がたくさん付くわけでもない。なのに、なぜこんなにも一生懸命になってしまうのか——。
そんなことを考えながら、スカイライナーは青砥に停車し、車窓の外には都内の景色が広がる。
その右手には、美しく染まった夕焼けが、静かに広がっていた。
そして上野に到着。
京成上野は昔のような頭端ホームではなくなっていた。
さて、上野に来たなら夕食は「ねぎし」にしよう。
ねぎしは牛タンの店だが、ここで牛タンを食べたことは一度としてない。
いつも豚肉を食べている。
そして山手線で秋葉原へ行き、スターバックスでヴィーナス児の小説。
今回のお題は「こびと栗」なので、それに沿って作成してみる。
そして21時30分のつくばエクスプレスの区間快速で帰ることに。
つくばに到着し、昨日から駐輪場においていた巉嶼の料金は700円だった。
そして帰宅し風呂に入る。
風呂から上がったら0時を回っていた。もう寝よう。
今日の決死出演は4名(累計11名)。