キンコン西野の「えんとつ町のプペル」という絵本が映画化したようで大ヒットを博しており、我らが欠損バーのぽわんちゃんも多大なる感銘を受けたようである。
ところで、日本を代表する「えんとつ町」といえば埼玉県川口市であることは論を俟たないところである。
今日はその「えんとつ町」へ行くこととしたい。
なぜか大宮駅から烏山線に直通の「水辺の◯◯◯」号という臨時列車に乗り、その車両はキハ110のオリジナル塗色であったという夢。
・・・と思って目が覚めたら9時過ぎ。
年末の大掃除も何もしてない。
そして体が重い。
最低限、今年最後の燃えないゴミを出さないといけないし、クリーニングも出さないといけない。
川口に行くためには新八柱から武蔵野線に乗るか、松戸から常磐線に乗るかのどちらかがあるが、今回は後者で行くことにしたい。
定期券があるならそれを活用したい。
とりあえずクリーニング出してお旅立ち。
相変わらず具合が悪い。やっぱりメニエールかなあ。
西日暮里からの京浜東北線は快速運転で通過。仕方がないので田端まで山手線で行く。
程なくして川口に到着。
川口市は「本当に住みよい町大賞」で2年連続1位に輝いたということであるが、毎日通勤の電車で座ることに勝負を掛けている自分からすればその見解に疑問を呈さざるを得ない。京浜東北線に川口始発でもあるならともかく、行きも帰りも到底座ることのできないロケーションにあるではないか。
ともかくも駅前にキューポラの像があるほど川口は「えんとつ町」である。
さて、事のついでにこの「えんとつ町」で「えんとつ町のプペル」を見ることにしたい。
このえんとつ町で映画館といえばアリオ川口のMOVIX川口である。
アリオ川口は、サッポロビール川口工場の跡地に建設されたということで、当時の蒸留塔が駐車場の前に残っている。
映画なんて見るのは新宿のK’s cinemaで見た「サイゴン・クチュール」以来なのでちょうど1年ぶりとなる。
映画を見ての感想は以下の通り。
・物凄いスチームパンク。たとえキンコン西野嫌いでもこの映像美だけはガチ。
・この町にとって異端審問より必要なのは環境行政と科学教育と労働安全のような気がする。
・夢と現実の狭間をよく戯画化できてる。
・つり目美女は最高。
・登場人物で一番シンパシーを持てたのは異端審問官のトップに座っているレター様。あのやる気の無さと冷徹になりきれない性格で、やる気が旺盛で仕事のできる部下からさぞや馬鹿にされてるだろうと思うと、今の自分の境遇にピッタリ重なる。
・あと、心理描写で「これは!」と思ったものがあったが、これはまた欠損バーのぽわん回にて。
そしてここから歩いて西川口方面へ。
京浜東北線というか東北本線の線路を跨いで、いかにもな貨物専用線が出ている。これは明らかにサッポロビール工場から東北・北海道方面に出荷した名残り以外の何者でもない。
そして西川口へ。
西川口は現在風俗街やラブホ街からリトルチャイナに変貌を遂げている。
その中の1店舗でビールでも飲むことに。ここはいかにもな中国フォントの看板の店であるが本当に日本語が通じない。
ここで青島ビールと水餃子と土豆片(じゃがいも)と腐竹(ゆば)を頼む。
そして17時過ぎの京浜東北線と武蔵野線を乗り継いで帰途に就く。
そしてクリーニングを受け取り、今日の旅程の全てを終了する。
ちなみに、今日決死に出てもらった面はナイ・宇崎・スマレ・メアと全員吊り目系のメンであった。