その店を知ったのはあるバズった書き込みからだった。
歌舞伎町のメイド喫茶で狂人の相手をさせられたのだという。
そしてまたこの女性は。こんな店でも働いていたのだという。
考えてみればうちのメンは全員が特撮出身なのである。
店自体は今でもあるというのであれば一度行ってみようか。
・・・とはいえ、特撮や戦隊ファンの中に入って行くのは城ヶ崎の中の中の人のイベントの時に全然メガレンジャーの話題について行けなかった苦い思い出があるではないか。
行った所でただ単に迷惑かけるだけじゃないか。
まして「戦隊ヒロインの両腕を●●したお人形さんを全世界で撮り歩いてる」って、本当に戦隊やライダーを愛してるファンや演者さんつまり「中の中の人」本人が見たら卒倒してそして炎上するだろう。
それでもまあ行くだけ行ってみるか・・・
ということで丸の内線で新宿三丁目に降り立つ。
そして紀伊国屋書店の地下を通り、伊勢丹の裏を通って靖国通りへ。
そしてかつて欠損バーのあったゴールデン街の脇を通り、花園神社の北側がその店となる。
雑居ビルの2階にある店に入ってみると、「どうぞ~」
何というか「いらっしゃいませ」という感じではない。
「別に入って来ればいいのに」という感じだった。
「あ、お客さん。初めてなんですね」
確かにここは「女の子のいる店」なのだが、女の子たちはトレーナーにGパンでオタク特有の早口で特撮や腐の話題をまくしたてる。
これはガチだ。営業上オタクをやってるのではない。
ちなみにその時は非番の女性店員さんまでがたむろしており、オタク特有の早口でまくし立てるところでは「かれこれ12年この店にいる」というのだ。
しかしさすがそこはオタク、蛇の道は蛇、コミュ障でも放っといてもらえるのだ。
店内にはウルトラマンや戦隊や怪獣のフィギュアが並びまくり、本棚には戦隊や特撮の本が並んでいる。
別に女の子と話さなくても、それらを眺めていてもよい。
(決死モデル:チームWBナギサヤ;電撃戦隊チェンジマン出身)
別に無理にコミュニケーション強要される雰囲気ではない。
これは確かに「オタクの、オタクによる、オタクのための空間」である。
また、普通いわゆる「女の子のいる店」では店外デートというのは御法度のはず。
それが女の方から「一緒に行く?」みたいな感じで客を誘って店外に出ようとするのだ。
どこまでフリーダムなんだ・・・
モニターでは「ゴジラvsメカゴジラ」をやってて、高嶋政宏も佐野量子も若い・・・
2時間程度いて。店を辞去することにした。
そのさい、会員カードも作成してもらった。
ま、迷惑じゃなければまた来ようかな・・・