さてさて、気が重くなるようなダークツーリズムから一転、青森市内をまともに観光することにしよう。
へえ・・・ 青森市内にも結構観光地があるもんだな。
その青森市内で観光地と言えば、やっぱり三内丸山遺跡になるかな・・・
ちょっと行ってみることにしよう。
ダークツーリズムから別のバス停に走って行くと、ちょうどバスが来たところであり、駆け込み乗車に成功した。
入場料510円を払い、とりあえず館内を見ることにしましょう。
この三内丸山遺跡には2つのギネス記録があるのだそうで、
・手形で最も長い文章を作成した
・最大人数で考古学のレクチャーをした
こんな記録でもいいのであれば、何だって許されるような気がする。こんな珍記録は世界中に転がっているのではないだろうか。
なんなら「手足を切断したフィギュアで世界中を撮影したギネス記録」でも申請しようか。
ともかくも遺跡へと向かいましょう。
丘の道を歩くと、遺跡が見えてくる。
まず櫓がある。
何のために使うんだ? 火事を見張るため? それとも狩る対象の動物の一群が接近したことを伝えるため?
(決死モデル:チームY楼山)
そして高床式住居。
柱の跡はあっても焚火などの跡が見られないことから、高床式で住居を造ったのではないかと推測されたのだという。
樹皮葺きの家などはまるでテントである。向こうの高床式住居に比べたら雲泥の差である。向こうが高級住宅地で、こっちは貧民窟だったとか? でも統一王朝も無かった縄文時代に貧富の差なんてあったのだろうか。たとえば狩りのうまさとか?
博物館建物に戻り、展示も見てみる。縄文時代と言うと、まるで原始時代(ギャートルズのような)のようにも思え、楼山にはそんな恰好(というかONE PIECEのマーガレットなんだけど)をさせているが、実際は上から下まで、結構服を着こんでいる。それもそのはずで、縄文時代の遺跡は青森や北海道にも広く分布している。まさかギャートルズだのONE PIECEみたいな恰好で冬を越せるはずはない。
さて、見るだけ見たら、青森駅前行きのバスで青森駅に戻りたい。
三内丸山遺跡へは、だいたい1時間に1本程度の割合でバスが走っている。
ところで、昭和34年12月22日の東奥日報には、路上でのスキーに警鐘を発している。何と、車の後に捕まってスキーをしていたというのだからどういう安全間隔だったのかと隔世の感を強くする。
どこかで見たような場所のような気がするが、これはどこだろう?と思ったが思い当たる場所があった。それは青森駅と国道7号線の間にあるニコニコ通りのアーケードである。
昭和34年当時からアーケードはあったようである。
最初、バスを青森駅前で降りようと思ったが、古川の方が近そうだったので、多くの高齢者に混ざって古川で降りることにした。
しかし、古川のこの辺りはやたら5~60年間ものあいだ時が停まっているような場所が多い。本当に条例でもあるんじゃないか。
ニコニコ通りは、ほかのブログでも「昭和の雰囲気」として紹介されている。
・ニコニコ通り: 昭和スポット巡り|観光地|商店街|純喫茶|食堂(2016.2.28)
・【本気で】青森駅前「ニコニコ通り」古川市場の朝市にお邪魔した。【昭和の商い】(1) – 全国裏探訪(2019.7.1)
とにかく難しい決死だった。光線状態は良くないし、この衣装は安定も悪くすぐに揺れる。周囲も何やってんだと思ってたんじゃないか。
(決死モデル:チームY城ヶ崎)
数枚撮ったくらいにして次の目的地に行くことにしよう。
この古川周辺にも煮干しラーメンの店が数軒あるようだ。しかしどこで食べるかは次の目的地に行ってからにしよう。
しかし青森駅前のマグロ丼も捨てがたい・・・
青森駅をさらに北に行くと、青函連絡船の八甲田丸が残っている。
意外なことに、青森駅のホームから八甲田丸への歩道橋が残っているのである。推定では昭和の末頃、それこそたのきんトリオやトシちゃんでも出てきそうな佇まいの、中途半端な新しさだった。
しかし八甲田丸を撮りにくい。冬季間で撮影スポットが閉鎖されているというのもあるかもしれない。
海に浮かんでいる八甲田丸を、良い光線状態で撮るのはあきらめるしかない。
それでもどうにか、船名入りで撮ることができた。
(決死モデル:チームTフジアキ)
船内では昭和30年代の冬の青函連絡船待合室が再現されている。マンボズボン男と、ストーブに石炭を焚いている駅員と、弁当を食べている角巻姿の女性である。
男:青森がこんなに寒いと思わなかったよ。おー寒い。おー寒い。おい、もっと焚いてくれよ。
駅員:いっぱい暖まって下さいよ。都会の人は寒さに弱いから。
男:余計なお世話だい。ところであの女の人、よく食べるなぁ。おにぎり3つも食べてらあ。
駅員:あの若奥さん、元気な赤ちゃんを生むよ。
令和の現在の感覚で言うと、けっこう無神経な感じもするが、これも含めて昭和の再現なのだろうか。
今なら、この「若奥さん」は即座にスマホを取り出して書くだろう。
「妊婦ワイおにぎり食べながら青函連絡船待ってたら、知らないマンボズボン男が『この女食い過ぎ』とか絡んできた。駅員もそれを止めないで『いい赤ちゃんを産む』とか言い出した。ジャップオス無神経すぎ日本死ね」
そして1万ぐらいRTされてこんなリプが付くだろう。
・辛かったね。そのマンボ男が津軽海峡の藻屑になる呪い送っときました
・そのマンボもDQNだけど駅員も止めろよ。青森駅に連絡したほうがいいよ
・いや、青森駅じゃ握り潰されるから通報するなら国鉄本社
・妊婦の多食を奨励していたのは昔の話
さっき迷っていたこととして、煮干ラーメンにするか、マグロ丼にするか。
けっきょくマグロ丼にすることにした。
バラエティはあった方がよかろうということで。
この店は地元の主婦らしき女性だけで回してる店。
密度の濃いマグロ丼を食べることができた。
あとは青森駅から帰るのみ。
15:05の津軽新城行きというのがあった。明らかに新幹線接続が目的の列車。
(決死モデル:チームR持田)
そして新幹線に乗り込む。接続時間は10分も無い。
はやぶさ60号は新青森始発で臨時だという。それで車内販売はなしだそうな。
新青森では時間が無さ過ぎて何も買えなかったが、盛岡で「こまち」と連結のため6分停車で何か買うことができた。
(決死モデル:チームP桃園)
あとは寝ながら帰るだけ。
日は沈んでいき、旅の終わりを感じさせる。
それと新幹線Wi-Fiは、トンネルの中ではやはり使えない。東海道新幹線と経営基盤が違うというのか。
関東は雨となっていた。
大宮に到着し、3番線から武蔵野線直通のしもうさ号に乗る。
(決死モデル:トルソーさんのアハメス)
平日だけにけっこう混んでいる。コーナーには座れない。
ところで隣で車内トラブルとなっている。
推定60前後のサラリーマン風の爺が隣の爺に「当たってんだよ!」とキレている。
それより爺よ、ビニール傘の袋を床に捨てたのを知らないふりしてスマホゲームに興じているのは良くないぞ…
前頭葉が劣化するからああなるのか。
森本毅郎に似たダンディな感じのオッサンなのに残念なことよ…
その後、例の日韓関係どこ吹く風の韓国料理店で夕食。