西から停滞前線が近づいてくる。
(回顧録:2023年1月4日記す)
会議で雄琴温泉まで来て、早めに終わったので鉄道で琵琶湖一周をすることにしたい。
ところで、経県値は滋賀を追加。
まずは東海道本線に出て、山科から米原までは新快速。
そして長浜駅に到着。
明治時代の旧駅舎を模している。
そして長浜鉄道記念館へ。
義足女性がヒロインの平野啓一郎「かたちだけの愛」では、長浜タワーが以下のように語られている。
長浜駅には四時半に着いて、駅のロッカーに荷物を預けてから、しばらく街中をぶらぶらした。
駅前通りをまっすぐ歩いて、最近よく、ネットで「一分の隙もない、完壁なB級建築!」など と紹介されている長浜タワーの前で、せっかくなので写真を撮った。プラハのキュビズム建築に似たところがないわけでもない、五階建ての恐ろしくキッチュな建物の窓には、古びたカーテンや破れた障子が覗いていて、錆びついた鉄柵といい、掲げられた切り文字看板といい、どこもかしこも、絵に描いたような〈昭和〉の趣である。
そんな長浜タワーの前で嵐山が決死。
ついでにその向かいの開智学校も。
で、その「かたちだけの愛」の主人公は滋賀県長浜市出身と言うことになっているのだが、
相良はしばらく、その器用さの理由がわからなかったが、一年ほど経った頃、何かの話のついでに、滋賀県の長浜出身だという話をすると、彼は、「ああ、海洋堂のフィギュアミュージアムがあるところでしょう?」と、珍しいところから話に食いついてきた。最近出来たらしい建物で、相良自身は、その存在を知らなかったが、「よく知ってるね?」と尋ねてみて、ようやく謎が解明された。
で、そのフィギュアミュージアムである。
どうやら銀行の建物だったようである。
時間が余っていたので、北廻で雄琴に戻ることにした。
新快速が終点の近江塩津に到着すると、雨は本降りになる。
近江舞子で普通に乗り換える。
・・・と、向こうのホームにいるのは国鉄色の117系である。