鹿児島フォロースルー

南西諸島は次から次へと低気圧の発生で忙しいようだが、鹿児島市はといえばこの先ずっと晴れで推移する模様。
最高気温は28℃であるという。

さて、無事に鹿児島空港の隅に到着し、新日本航空のオフィスの女性に鹿児島空港まで送ってもらうことに。

「また来てくださいね」と言うので、「そういえば諏訪之瀬島にも空港ができるとか?」と言うと「今月開業式典をするんです。諏訪之瀬にもセスナの便は就航しますが11月か年末かわかりません。世界中から問い合わせが来ています」という。
やっぱりそうなのか。
冬なら台風もこないだろうしまた来てみたくはあるが、しかし席が取れるかどうか。

さて、鹿児島空港に到着したので、今度は加治木行きのバスでも待つことにしよう。

本来は、鹿児島空港のこのターミナルビルに到着すると思っていたので、このターミナルビルの中の鶏飯バイキングで鶏飯をたらふく食べようと思っていた。
しかし、別のターミナルで降ろされた上に、搭乗名簿やらコロナの書類やら面倒な手続きをさせられ、鶏飯どころではなかった。
ならもうこの先で食べるしかない。

ニュースを見ると、首相官邸の近くで国葬反対する男が焼身自殺したと言う。
官邸の近くだと言うので、どこなのかと思ったら、いつも国会図書館から首相官邸を通り過ぎて、坂を降りたところの交差点を左に行ったところのようであった。
そもそもここ「首相官邸の近く」と言っていいのかどうか。

ところで、鹿児島空港のバス待合所には足湯があったり西郷隆盛の木彫りがあったり、観光ムードをいやが上にも盛り上げている。

しかしなぜ加治木行きなのか?鹿児島市内直通ではなく?
それは、時間が余ったついでにダークツーリズムを1件入れたかったからである。

それはどのような事件であったか。
それは昭和27年にさかのぼる。

昭和27年2月3日の南日本新聞社会面のトップで報じられているところでは、姶良郡清水村の山奥で暮らす姉妹について、「類人猿か」「原始人」という、まずは人間なのかどうかも疑うと言うレベルのところで始まっている。

清水村役場から1里(4km)と離れていない、韓国からくに岳が見える場所にある、ある古い家に、この寒い時に全裸の姉妹がいたのだと言う。
ちなみに、気象庁ホームページのデータによれば、記者が取材に訪れた昭和27年2月1日の鹿児島の最低気温は2.9℃であったと言う。

ともかくも、その全裸の姉妹は、15歳と17歳と推定され、身長は110〜120センチ台、両親は既になく、兄と姉も既に死んでいたが、凶暴で手がつけられなかったのだと言う。

ともあれ、寒いからといってその姉妹に服を着せてもビリビリにくい破ってしまうのであるが、寒い事はわかっているようで、囲炉裏に頭を突っ込んでは火傷を繰り返していると言う状況だったと言う。
と言う事は、囲炉裏に火を起こせば暖かいと言う事はこの姉妹はわかっていると言うことなのか、はたまた近所の人がそれをやってくれるのか、この記事は説明はされていない。

そして、翌昭和27年2月4日の毎日新聞では、全国的にこのことが報じられている。
それも、南日本新聞では顔が隠されていたのに対し、こちらでは顔が隠されていない。

なおかつ、全国紙であるだけにこの姉妹は
が大きく報じられているというわけではなく、それ以上に大きな扱いなのは、前の月に札幌で発生した白鳥事件の容疑者が逮捕されたと言うことである。

それでも、具体的な地図が掲載されていたり、ある程度の薩摩弁を理解すると言うことなどが報じられている。
また、姉妹にだけわかる言語も使われていると言うことであった。

ただ、言語学の研究者的には、「2人にだけわかる言語」というものがどのようなものであるか、どのように成り立ったかについては興味深いところではないだろうか。

いくら昭和27年といえども、ニュースができては流れてしまう。
例えば、鹿児島一つとっても、毎日新聞に掲載された2月4日には、鹿児島県では吐噶喇列島がアメリカから日本に返還されている。

また、2月8日には吉田茂の自由党の政策に反対する比較的リベラルな勢力が、第二の保守勢力として重光葵を首班とする「改進党」を旗揚げしている。

すっかり全国紙では忘れ去られていたようだが、南日本新聞では追い続けていたようだ。

ともあれ、昭和27年2月15日の南日本新聞が報じる所では「血族結婚の結果の小頭症」という結論がなされた。

と言うことで、今回のダークツーリズムは、この「清水村役場から1里と離れていない韓国岳の頂きの白雪がはっきり見える場所」となる。

韓国岳と言うと、宮崎県の県境の方であると思うが、かつての鹿児島県姶良郡清水村の村域の中で、韓国岳が見えるところがそうそうあるのだろうか。

例えば、そのところが特定できたとして、おそらく迷惑がかかりそうなので、旧清水村域の北側の方で、そこそこバスの本数がありそうな適当なところに降りてみることにする。

と言うことで、とりあえず加治木駅前に降りてみる。
加治木なんて、西鹿児島まで走っていて日本最長距離ブルートレインだった頃の「富士」が停車していたと言うイメージがある。

鹿児島空港からの南国交通のバスこそ普通のエルガミオだったが、その後で来た鹿児島交通のバスは完全にマイクロバスである。
つまり、加治木と言う町自体が、この程度の輸送で済む程度しかないと言うことなのだろう。

いずれ、鹿児島県姶良市はここにいて収鋲としたい。(収鋲率:鹿児島県37.2%、全国53.4%)

さて、鹿児島空港で奄美の鶏飯を食べることができなかったので、加治木で何か食べることにしたい。
そう思っていろいろ歩いてみると、何やらラーメン屋がある。
ここは、「天天有」というラーメン屋で、それなりに人気のある店のようだった。
これは僥倖。ニンニクをたっぷり入れて完食。

さて、ここからは、バスで国分方面に行きたい。
そう思って、13時22分のバスを待つ。

ところが、13時半になってもバスは来ない。
どういうことかと思って、鹿児島交通の営業所に電話してみた。
「加治木本町を13時22分に出るバスは、コロナで運転手が不足してるので消してるはずですが?」
「そんなことないですよ。消してないですよ」
「そうですか?もしかしたら台風で吹き飛んだかもしれません。至急対応します」
「では次の14時52分だったら知ってますか」
「それは走ってます」

仕方がないので、そこまでの1時間の間は、どこか喫茶店で待っていることにする。
たまたま入った喫茶店は、それなりにきれいな雰囲気で、こだわってコーヒーとケーキを作っている所だった。
ここで、今朝から鹿児島空港までの記事をアップする。

果たして、14時52分が近づいたので、国分方面のバスに乗ることにする。

果たして、その鹿児島交通で到着したところは、重久車庫と言うバスの車庫だった。
ここであれば、1時間か2時間に1本はバス走っている。

ここから、どう見ても韓国岳の頂上は見えない。
おそらく、件のターザン姉妹はここではないような気がする。

それはともかく、さっさと鹿児島市内に戻ろうと思う。
明日は飛行機の時間まで完全にしまうなので、やっぱりダークツーリズムを1個入れたい。
と言うことで、また鹿児島県立図書館に寄りたい。
鹿児島県立図書館は、21時まで営業しているようだ。

と言うことで、重久車庫から1時間以上バスに揺られて鹿児島市内へ。
左手には桜島の雄大な風景が見える。

そして、鹿児島駅を過ぎると完全に鹿児島の市街地となり、水族館入口で降りる。

そして、水族館口から山側に入ると、鶴丸城隣、その隣が鹿児島県立図書館である。

もう南日本新聞のデジタル版の使い方は一昨日教えてもらったので、該当する日をどんどん表示して印刷持っていく。

そして、5枚ばかし印刷して図書館を出ることにする。

後はもう、何もやることがない。
夕食も何も食べたいものはない。

それであれば、それこそ一昨日食べた黒豚のとんかつにしようか。
と言うことでまたとんかつ。

後は、鹿児島市電に乗って高見馬場のホテルまで。

今晩は、高見馬場に投宿。

ところが、洗濯をしていないので明日着る服がない。
というか、Tシャツを2枚持ってきたはずなのに、1枚しかないと言う事は、どっかでなくしたと言うことだろう。

ともかくも、近くのコインランドリーで洗濯する。

Twitterを見ていると、ロシアは1部国民総動員令を敷くと言う。
結構ロシアもやぶれかぶれになりつつあるようだ。

そして、酒とつまみを買ってホテルに戻る。
酒は買ったものの、やっぱり昨日に引き続き全部は飲み切らない。

肝臓の老化しちゃったのかね…

今回の決死出演は4名(累計9名)。

 

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