おフェミさんが欠損フェチや欠損バーにめっちゃ怒っています

おフェミさんと言えばセクハラの概念を日本社会に植え付けた、電車での痴漢を真っ当に犯罪として扱うよう働きかけた、女性専用車を導入した・・・などの功績を上げた一方で、献血のポスターに噛み付く、農協のラブライブポスターに噛み付くなどの荒業もやってのけるなどの毀誉褒貶にさらされているところではある。

Togetter

宇崎ちゃん献血ポスターをバッシングする太田啓子を「殺人弁護士」「人命無視」と...

https://togetter.com/li/1432301

これで何千何万の献血で救える命が殺されたら殺人弁護士だな。

そして今度は、欠損バーにまでその火の手が襲い掛かってきたのである。
かれこれ1か月前になるようであるが、都合16連にもなる長文スレッドで欠損フェチならびに欠損バーへの怒りが書き連ねられている。
この方は、Twitter上のフェミニストの中では比較的活発に活動されている方のようである。

一通り読んでの感想は・・・

触らぬ神に祟りなし

正直、頓珍漢な所もあるが、おそらくこの手の過激なおフェミさんに理解を求めるということは最初から無理ではないかと思う。
我々がフェチをやめることが不可能であることと同じように。

ただ、当事者でもないのによくもまあここまで怒れるものだと感心もしてしまう。
この熱く滾る怒りに対し、「一寸のフェチにも五分の魂」のアンサーを書いてみたいと思う。

①ここでまずこちらが気を付けなければいけないのは「欠損フェチだなんてキモい」という人がいる、ということは否定できないということ。
例えば自分だって流血系や陵虐系は苦手だし見ようとも思わない。だからと言って流血系や陵虐系のサイトに行って「お前らのフェチはキモい！」などと宣戦布告しに行くことも無いだろう。
また「他者に自分の体を壊してくれと頼む」このような人をwanabeeと言います。（フェチは「devotee」）
かつての欠損フェチの伝説のSNS「MOON MASE」にも、wanabeeの人は来ていた。
1人は足を欠損したいという女性で、実際に片足を折りたたんで松葉づえとロングスカートで（つまり外目には片足切断者に見えるような状態で）コンビニに買い物に行ったレポートを投稿していた。
もう1人は片目に憧れ、実際に片目を潰したという女性で、この人はそのことをやたら後悔していた。そりゃそうでしょうね・・・

②「欠損女子を集めて接客している店」・・・はい。欠損バーのことですね。
ただ、この方も自覚されている通り、東南アジアにも失礼な話である。
「だるま女」の都市伝説が念頭にあってのことかは分からないが、フェミニストとして人権や差別について多少の意識があるのであれば、確たる根拠もないうちから「東南アジアでは～」と一方的に後進的なイメージを持つのはどうなんだろう？

③欠損バーをパラリンピックの文脈につなげているのは、あくまでウートピの記事である。
欠損バーにはそれこそ毎回行っているが、パラリンピックの話なんて出たことも無い。
それ以上に、「障害のある女性を受け入れる」→「エロの対象としていい」このつながりがよく分からない。
欠損フェチである・ないにかかわらず、障害者は社会に受け入れられなければならないし、国としても障害者雇用基本法などでそれは後押しされている。
また、「エロの対象としていい」も何も、では健常者女性ならいくらでも「エロの対象にして」構わないだろうか？極論すれば健常者の女子小学生は「エロの対象にして」OK？
そもそも「エロとしての重要ならあるよ」と、誰が言ったのだろう？
欠損バーで働いている女の子たちは、平日はそれぞれの仕事をしている。それぞれの職場で必要とされている。それでいいではないか？

④別に欠損男子だっていいと思いますよ。
Twitterだけでも「欠損」で探せば欠損男子の絵がそれなりの数出てきます。
逆に聞くけどじゃあ「欠損男子」になら萌えてもOK？
ただ「普通の障害者女性たちの写真にまでエロタグ付けてエロアルバムに放り込んでいる」・・・これは確かに感心しない。身体に障害を負う、ということは一般的には幸せではないわけで、パラ陸上選手の高桑早生選手も「生まれ変わっても義足を付けたいかと言えば決してそうではない」と言っている。
そのように、受傷して悲しみに暮れている女性にまで、なにがしかのアプローチをしようとは思わない。そういう人がいたら、このおフェミさんと一緒になって怒ることになるだろう。
個人的な仁義の話に過ぎないが、自分がフォローするのは「障害を負ってもそれをオープンにして明るく生きようと決めた」人に限っている。

⑤「欠損バーで働いている女の子を否定しない」・・・この言い方はまるで欠損バーの女の子がセックスワーカーのような言い方になってきてるな。ただまあ、「欠損バーで働く」ということは、「客」がお金を支払うことで仕事が成り立っているわけですよ。
「欠損バーの女の子を否定しない」となると、女の子はどのように仕事をして、客はどのようなサービスを受ければいいのだろう？
あと、「性的対象」がどうたらとか言うけど、そもそも例えばAKB48のファンで誰々を推して・・・というのも、広い意味では性的対象になると思うんだけど、そういうのも否定されるべき？

⑥「欠損フェチ＝圧倒的な力の差で俺でも勝てる弱者」別にそんな視点はないけどな・・・個人的な話をすると、自分自身の欠損フェチとしての目覚めは「洋品店のトルソー」「首が外れるアラレちゃん」だったと思う。
ことさら「圧倒的な力の差で俺でも勝てる弱者」であることにより性的対象となる、というのであればそれこそ健常者女性だっていいんじゃないのかな。

⑦「ダルマ」がゾーニングされるべき・・・
そうですね。世の中面倒臭いですからね。そのくらいは分かってますよ。