最後のスープカレー

宗谷海峡を低気圧が通過しようとしていた。
（2022年9月14日しるす）

日曜日のこの日、北海道支社にアルバイトで来てくれていた女性と、スープカレーを食べようと言うことになった。

2013年だけ、産休になった女子社員の代わりにアルバイトで入ってくれたその女性は、自分と同い年で、2人の娘さんのお母さんだった。

しかしいつもミニスカートで、部長などにもデュエットを強要するなど、逆セクハラを仕掛けてくるようなノリの良い女性だった。

なんでも、若い頃は財布を持って飲み屋に行った事はなかったのだと言う。
おじさんに適当に話しかければ、いつでも奢ってくれたのだと言う。

それでも、わが社ではなるべくセクハラをしないように慎重に対応していた。
それが苫小牧のヤンキー文化で育った彼女にしてみれば、「なんでこの会社の人はノリが悪いんですか」と言うことだった。

そんな彼女は、1年でこの会社を辞め、この時は篠路のほうにある小さな会社で事務員をしているようだった。
そして、相変わらずの地頭とノリの良さでその会社を取り仕切っているようだった。

彼女が会社を辞めてからも、Facebookで連絡を取り合う状態にはなっており、自分が札幌を去ることがわかって「最後にスープカレーでも食べましょう」と言うことになったのである。

場所は南郷7丁目位のスープカレー屋。

自分と同い年、つまり30代後半で2女の母でもある彼女は例によってミニスカートとタトゥータイツでやってきた。
タトゥータイツって10代のものだと思っていたが、なかなかのファッションセンスである。さすがはアムラー。

それはともかく、彼女が店長と知り合いであると言うそのカレー屋は、辛さが10段階ぐらいで選べるのだと言う。
辛党である自分は、かなり辛い方にした。

そして、名残を惜しみ、地下鉄東西線で帰途につく。

南郷7丁目駅には車庫があるので、地下鉄のホームにも中線があるのである。

東西線で帰ればすぐだが、どこかフラフラと喫茶店にでも寄って行こうかな。

さて、こちらはこちらで諸々の手続きをしなければいけない。
電気や水道やガスはどうなっているだろうか。

こうしたことに関しても、一括で手続きができるかどうか調べることのできるサイトがあるのであった。

しかし、自分の場合は、都市ガスも水道も一括で手続きはできないようであった。